「離婚する」と決心はついていても、「では、サヨウナラ!」と簡単にはいかないのが世の常。いざ離婚するまでには、やっておくべきこと、かたづけること、準備すること…がたくさんあるんです。 離婚をスムースに進めたシングルマザーが準備したこととは、何だったのでしょうか?

離婚の決意を胸に秘め、収入のために資格を取得 (真菜さん/32/ファイナンシャルプランナー)

わが家の離婚の原因は性格の不一致もありましたが、基本的には、元旦那のギャンブルが原因。一度は注意をして足を洗ったはずなのに、再度はまってしまい…しかも子どもが産まれて一番大変な時期に、同僚とこっそりパチスロに。偶然見かけたママ友から聞く、という最悪のパターンで、ついに離婚を決意しました。 これまで私は、アルバイトを転々として過ごしてきたので、離婚したとしても収入に不安が残ります。しかもアルバイトだと休みが取りにくいな…と思っていました。学生時代に取った資格も、とくに、仕事に役立つものはなく、「実生活でも役に立ち、仕事になる資格を取ろう」と決意したのです。

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社労士や税理士の資格も考えたのですが、まずは、ファイナンシャルプランナー3級の勉強からスタート。思ったほど難しいこともなく、実生活でも役に立つことから、旦那も応援してくれていました(もちろん旦那は、離婚のためだなんて知りませんでした)。 その後、資格取得を機に知り合いの事務所で働かせてもらえることが決まったため、即刻離婚。いまは1級取得に向けて勉強しながら、仕事と育児を両立させ、充実した日々を送っています。


離婚に備えた身辺整理と根回しを着々と(美希さん/29/飲食店勤務)

わが家は、元旦那の浮気が原因で離婚しました。当時まだ子どもは2歳、簡単な言葉しか理解ができなかった頃なので「ママと一緒に暮らそうね」とだけ話していました。 離婚する前に、仲のいいママ友や保育園の先生に近々引っ越す旨を伝えたり、実父母にこういう理由で離婚すると伝えたり。義父母にも「主人には内緒にしておいてほしいんですが…」と話し、身辺整理しながら私の味方を増やすように立ち回りました。

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きちんと夜の営みもあったし、会話も絶えない夫婦だったのですが、こういう仕打ちにあったからには、もう引き返せません。私に非がない原因だったので、堂々としていようと決めていました。 円満に穏便に離婚話を進めたかったので、先手を打って外堀を埋め、事前に着々と旦那の逃げ道を塞ぎました。その結果、親権も私が取り、養育費も子どもが20歳になるまで、という約束できちんとお支払いしてもらっています。