「わからん!」それもこの映画の魅力

 

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©エイベックス通信放送

 

冒頭でも触れたように、とりあえず観て、感じて!とおすすめしたい作品です。好みはハッキリと分かれる作品であることは間違いありません。作中で東出昌大演じる堅物殿様が「わからん!」と叫ぶシーンがあるのですが、この表現も作品を的確に表している言葉であるといえます。

 

ハッタリ合戦を見るもよし、インド映画のように、「とりあえず踊っちゃえ」的な感覚で腹ふり党の踊りにハマるもよし。楽しみ方はいろいろです。正統派な時代劇ではないものの、殺陣や戦いのシーンは見応えたっぷりです。北川景子の美しさに負けず劣らず、衣装にも魅せられます。冒頭の掛十之進登場シーンでの着物姿は特に美しく、色気が溢れているので、こちらも要チェックです。妖しげな雰囲気を漂わせながらはじまった物語が、まさかあんな展開になるなんて!そのギャップに大いに振り回されてみてください。

 

スピーディ&ハイテンションで駆け抜ける新しいアクション時代劇。難しいことは考えずに、とりあえず観てみることをおすすめします。世界観にハマれば、超エンタメ作品として楽しめるはずです。

 

文/タナカシノブ