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TBSのアナウンサーを経て、2014年に結婚。現在、2歳10か月の長男と10カ月の長女のママとして、夫も含めた家族4人、そして愛犬1匹と広島で暮らす枡田絵理奈さん。

元TBSアナウンサー枡田絵理奈さん「ムリをすることが家事や育児の美学ではない」【前編】

では、現在の仕事へのスタンスや広島での生活について語っていただきました。後編では、家事育児の合間のリラックス方法や自分時間の過ごし方についてお聞きします。

 

家事を完璧にすることより、自分の健康と笑顔が家族のため


── 家事を遊びにかえたりと、上手に子育てされている印象がありますが、育児をしていてイライラしてしまうことはあるのですか?

 

ありますよ! 子どもを産むまでは、ほとんどイライラすることはなかったんです。でも、もともと人を待たせるのが嫌いで、習い事や待ち合わせの時間が迫ってきているのになかなか準備が進まないときなどは、思い通りにいかないもどかしさや焦りからイライラしてしまうこともあります。それから、睡眠が足りてないと、ささいなことでもストレスがたまりがちで。でも、たくさん寝て起きたら、「なんであんなことでカリカリしてたんだろう」ってあっさり思えちゃうんですけどね(笑)。 以前は、家事や炊事もちゃんとやって、子どもが寝たらできなかったことをやろうなどと、完璧を目指していました。でも、最近になってそれをやめたのは、自分が健康で笑顔じゃないと、家族もしあわせじゃないなと気づいたからです。

 

── イラっとしたときのとっておきの解決方法はありますか?

 

甘いものが大好きなので、チョコレートを食べればだいたいのことは解決できますね(笑)。お気に入りは、東京・富ヶ谷にある「Minimal」のチョコレート。原料はカカオと砂糖のみのぜいたくなチョコレートなのですが、すっごくおいしいんです。しかも、カカオの生産地によって味が全然違うので、ナッツやフルーティーな味わいなど、豊かなバリエーションが楽しめます。あと、高級感があるパッケージなので、子どもからは、パッと見ではチョコレートだとバレません(笑)。欲しがられないので罪悪感が少ないし、ひと粒食べるだけでも「ぜいたくしてる〜♡」と感じられるところがいいですね。

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それから、私の場合、「成長してないな」と思うことがストレスに感じる傾向にあって。これまでずっと働いてきて、さまざまな人に会って刺激をもらい、職場に行くだけで学ぶことがたくさんある生活でした。今は、家で会話をする相手は小さな子どもたちがほとんどですし、テレビをつけると子ども向け番組ばかりで、ニュースともすっかり縁遠くなって、まるで世間から引き離されたような感覚がありました。だから、なにかを学ぼうと思って、以前から興味のあった食育の通信講座を始めました。

 

── 確かに、家の中で子どもとばかり接していると、社会から取り残されたような気持ちになることってありますよね。

 

そうなんです。でも、日々のことを一生懸命営んでいても、今は現状回復が精一杯。そこから一歩成長する心の余裕も時間もありません。だからこそ学ぶことで、「今日はまたひとつ成長できたな」と少しでも思えることが、自分のストレス発散になるんですよね。昔は別に勉強が好きだったわけじゃないんですけど(笑)。学ぶことで、いつかちゃんと仕事復帰したいと思ったときに、成長の糧にもなるかなと思っています。