毎日、旦那さんと子どものために、朝から晩まで仕事に家事に奔走する働くママ。そんなときに旦那さんから出張の話を聞くと、うれしく感じるママさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、旦那さんの出張を利用して、母子だけの時間を楽しんでいるママさんたちの体験談を紹介します。
ワーママたちに聞く、旦那が留守時に行う母子時間の楽しみ方
月一開催! 回らないお寿司屋さんで女子トーク(由美さん / 30歳 / 医療事務)
私の旦那は、月に1回ほど出張に行くのですが、そのたびに小学生の娘と“回らないお寿司”を食べに行っています。最初は少し罪悪感があったのですが、娘と共犯なのでいつからかそんな気持ちもどこへやら(笑)。出張の数日前から、ふたりでワクワクしています。
旦那はとにかく大食漢。ラーメンを食べに行けば、替え玉3つは当たり前。回転寿司では、私が「もうやめて!」って言うまで食べ続けます。しかも、ネタの種類など関係なく、目についたものを手当たりしだいに取って食べるので、とても味わっているようには見えません。まぁ、全部100円だから、なにを食べても変わらないんですけどね。
そんな旦那がいないときだけ、娘とちょっぴり高級なお寿司を食べに行けるんです。
その日は、なんだかセレブな親子気取り。とびっきりオシャレをして、女同士の時間を楽しみます。話すのは娘の好きな子の話や、イケメン俳優の話題ばかり。旦那がいないときしかできない女子トークで、親子の絆も深まり、最高の時間を過ごしています(笑)。
旦那には絶対言えない! 秘密のパーティー(昭子さん / 26歳 / サービス業)
私の旦那は“超”がつくほどの健康オタク。食品の添加物や塩分量にはうるさいし、食事の時間は3食すべて決まっていて、食べる順番まで私と息子に細かく注意してくるんです。もちろん、ジャンクフードやファストフードなんてもってのほか。
そんな旦那の出張は、日々縛られている私たち親子にとっての一大イベントなんです! “悪い母親”になった私は、息子と一緒にファストフードやお菓子を買い込み、夜な夜な2人でパーティーを開催します。
息子も、数ヵ月に一度のこのイベントを楽しみにしていて、旦那の出張という言葉を聞くと、とてもうれしそう。旦那はきっと、自分が買ってくるお土産を楽しみにしていると思っているでしょうが(笑)。
息子にとっても、好きなものが食べられ、大好きなママを独占できる大事な日なんでしょう。「パパには秘密だよ」という私の言葉を忠実に守ってくれていますし、旦那にバレないよう、パーティーの痕跡を一緒に片づけてくれます。
やっぱり子どもには「アメとムチ」が必要なんですね。おかげでわが子は、とても素直ないい子に育ってくれています(笑)。
母娘3人でプチ旅行(沙保里さん / 32歳 / パート)
私の旦那は極度の出不精。休みの日は家から一歩も出ることなく、家族旅行も一度もしたことがありません。家のなかでは、娘たちの面倒をよく見てくれるよいパパなのですが、子どもが「外に遊びに行きたい!」と言うと急に機嫌が悪くなります。
でも、旦那の部署異動を機に、私たち家族に転機が訪れました。旦那が半年に一度、1週間ほど出張に行くようになったのです。それからというもの、その貴重な1週間を利用して、娘2人とプチ旅行に出かけるようになりました。
旅行といっても、車で2、3時間くらいの場所に一泊二日で行く程度のもの。娘たちには「できるだけ多くのものと触れ合ってほしい」「いろんな景色を見せてあげたい」、そんな私の思いも伝わってか、出張が近づくと母娘3人でこっそり旅行の計画を立てる楽しみもできました。
いつかこの“3人だけの旅行”を旦那にも共有して、「家族4人で出かけられる日が来たらいいなー」なんて、淡い期待をしながら、今日も娘たちと来月の旅行の計画を練っています。
このほか、子どもとカラオケや映画に行ったり、一緒に夜更かししていっぱい甘やかしてみたりと、さまざまなエピソードが集まりました。旦那さんの出張は、主婦にとってはちょっとした息抜きの時間。でも、それを母子の関係を深める大切な時間にしようと考えれば、さらに新しい楽しみ方が見つかるかもしれませんね。
ライター:葛西 明
人材派遣及び、人材紹介を行う会社に勤めるサラリーマン。求人募集の文章を書くのが楽しいと感じて以来、ライターとしても活動中。家事が苦手な妻と結婚後、気付けば兼業主夫になっていることが悩み。