義母が授けてくれた〝座右の銘〟に救われている(千尋さん/38歳/事務 )
「母親が、ひとりの時間を欲しがることは悪いことではないわよ」。この言葉に私は心から救われました。 当時の私は、「夫のほうが稼ぎも良いし、家事や育児をひとりでやるのは仕方ない」と無理やり自分に言い聞かせていました。でも、めまぐるしい毎日に体は悲鳴を上げていたようで、次第に食欲が無くなり、気づけば夜も眠れなくなっていたんです。 そんなとき、義母が言ってくれたのが、冒頭の言葉です。 なにか、解放されたような、許されたような気持ちになった私は、それから辛いときは素直に「つらい」と言うようにしたんです。
すると不思議なことに、いままで育児や家事に無関心だった夫が急に協力的に。休みの日は子どもを連れて出かけてくれるようになったのです。 親や友人に子どもを預けることにも抵抗がなくなり、ときには自分の時間を作りながら、メリハリのある育児ができるようになりました。 もう一度言います、「母親が、ひとりの時間を欲しがることは悪いことではない」。 いまではこれが私の座右の銘です。