悩みの種はご飯作りより“献立作り”


投稿でも上がっていた家事の分担ですが、統計ではどんなデータが出ているのでしょうか。象印マホービン株式会社が行った調査「夫と妻の料理に関する意識調査」によると、母親たちは調理そのものより献立作りに悩んでいるよう。同調査の「夕食づくりで大変なこと、苦手と思うこと」というアンケートでは、「献立を考えること」がトップに。実に半数以上となる51.1%もの回答を集めており、日々の炊事に対する苦労が窺える結果に。

 

さらに内閣府によると、女性の家事労働を巡って驚きのデータが。家事は無償労働のため経済取引と認められていませんが、これを時間と賃金で計算した「貨幣評価」という概念が存在します。2013年に公表された試算によると、女性1人当たりの無償労働時間は1,381時間。男性1人あたりは284時間なので、実に5倍近い開きがあるのです。

 

これを賃金に換算した無償労働の貨幣評価額は、兼業主婦の場合223.4万円。“やって当たり前”と思われがちな家事ですが、普通に働く場合と変わらない価値があると言えるでしょう。

取材・文/牧野聡子