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2018年3月1日、楽天カードの愛用者にとって、悲しいニュースが発表されました。楽天のポイントをお得に貯められる「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」の大幅リニューアルにより、楽天市場や楽天ブックスなどで楽天カードを利用したときのポイント還元率が、これまでの4%から3%にダウンとなってしまったのです。

 

このリニューアルでは、楽天モバイル利用者のポイントアップ率が+1%から+2%に変更されたり、ポイントアップ対象のサービスが追加される“改善”もありました。また、その後すぐ、SPUに「楽天トラベル」「楽天kobo」「楽天ビューティー」がポイントアップ対象のサービスとして追加。同年5月10日からポイントは最大13倍にパワーアップしています。

 

それでも、前述した楽天カード利用時の還元率ダウンは痛いはず。予想だにしていなかった“改悪”に、密かに不満を抱えている楽天カードユーザーも多いのではないでしょうか。

 

年会費2000円でもゴールドカードがお得な理由

「楽天カードの還元率は3%にダウンしましたが、楽天ゴールドカードのほうは5%のまま変わっていません。この2%の差を認識せずに楽天カードをフル活用するのは結果的に損となり、楽天ゴールドカードを持ったほうが得といえます」

 

こう話すのは、クレジットカードやポイントの専門家であり、ポイント交換案内サービス『ポイ探』を運営する菊地崇仁さん。詳しく解説してもらいましょう。

 

楽天市場などで楽天カードを利用した場合は、通常ポイントの+1%、楽天カード利用の+1%、上乗せ分の+1%(2%→1%への改悪)で計3%の還元率なります。

 

対して楽天市場などで楽天ゴールドカードを利用した場合は、先の3%に楽天ゴールカードの上乗せ分の2%(1%→2%への改善)で計5%の還元率になります。

 

「楽天カードは年会費永年無料。楽天ゴールドカードは年会費2000円(税別)。両カードの還元率の差が1%だったときは、年間約22万円をカード利用したら楽天ゴールドカードの年会費2000円分のもとがとれる損益分岐点でした(22万円×1%=2200円)。その差が2%となったいまは損益分岐点が年間約11万円に下がっています。楽天市場などでよく買い物する人であれば、年間11万円のカード利用は低いハードルでしょう。ですから、還元率5%の楽天ゴールドカードを持ったほうが得となるのです」