子どもを持つお母さんたちの負担となっているのがPTA。活動によっては1日のほとんどを拘束されてしまったり、人間関係に悩むケースがあるようです。ネット上では、「PTAは早く廃止されるべき!」と訴える声も多く見られました。
お母さんたちの負担となっているPTA活動
今年5月の終わりごろに、とあるお母さんがネット掲示板でPTAに関する相談を投稿。「めんどくさいし、仕事休んでまでPTA活動するのが馬鹿らしいです!」「いっそのこと廃止してもらいたい」と不満を打ち明けました。投稿者の方は今年初めてPTA役員を経験し、予想以上のハードさに面食らったもよう。
投稿を見たPTA経験者のお母さんからは、「クジ引きで本部役員に決まった年は、ストレスで全然眠れなかった…」「拘束時間が長いのに無償でやらされるっておかしい」「仲良しグループの派閥とかあって、ひたすら面倒でした」「毎年必ず“ボスママ”みたいな人がいて、凄いやり辛いよ」など反響の声が続出しました。
また仕事に就いているお母さんからも、「昔は専業主婦も多かったけど、今の母親たちは忙しくてPTAをやる余裕とかないです」「PTA活動が理由で仕事を休まないといけないのが苦痛」「働く主婦のライフスタイルとPTAは合ってないと思う」といった声が上がっています。
「日本PTA全国協議会」の公式ホームページによると、PTAが発足したのは半世紀以上前の1952年。長い歴史を持つPTAですが、現代のお母さんたちからの評判はかなり悪いよう。
PTA内のトラブルが子どもに飛び火するケースも
「任意加入」が原則のPTAですが、多くの学校では全員参加が暗黙の了解に。今年4月に放送された『ビビット』(TBS系)では、PTAの任意加入を巡って起きたトラブルが特集されました。
ある女性は、PTAの会合中に「PTAは強制加入ではなく任意加入である」と話題にした瞬間に役員から総スカンを食らったそう。会合が終わった後は夫の実家に匿名の嫌がらせの手紙が届いたり、様々な嫌がらせを受けたと回想していました。さらに事態は保護者間のトラブルで終わらず、任意加入を話題にした女性の子どもにも飛び火。PTAの本部役員を親に持つ子どもから、チクチクしたいじめを受けていたようです。
悪い印象がつきまとうPTAですが、イメージを払拭することはできるのでしょうか。
子供のためのPTAなのに休日はママさんバレー…本末転倒な組織の意義って?
文/河井奈津