子どもが小学校や中学校などに入学した際に贈る「入学祝い」。甥っ子や姪っ子がいる人にとって、なかなか悩ましい問題のようです。先日ネット上では、“親戚に入学祝いを渡すかどうか”で論争が巻き起こっていました。
“疎遠”なら渡さなくても問題ナシ?
事の発端は、とある女性が投稿した「親戚の子に入学祝いを渡すべきですか?」という質問。彼女には“小学生になる姪っ子”がいるものの、疎遠の状態だと言います。「遠い場所に住んでいて全然会う機会がないので、お年玉も渡したことがありません。せめて入学祝いくらいはあげたいと思ったのですが、金銭的なことを考えると若干抵抗が…」と、葛藤している様子でした。
彼女の悩みに対して、ネット上では「普段から親しくしてるなら渡したほうがいいけど、疎遠の親戚家族なら別に渡さなくても大丈夫な気がする」「会ったときに何かプレゼントする形でいいんじゃない?わざわざ送る必要はないと思う」などの声が続出。“疎遠”という理由もあってか、「渡さない」という考えの人は少なくないようです。
“渡す派”の意見は?
親戚への入学祝いを“渡さない派”のなかには「相手の家族が遠慮したり戸惑う可能性もあるので、変に気を遣わせたくない」との意見も。その一方、“渡す派”からは「絶対渡さなきゃいけないってルールはないけど、可愛い甥っ子や姪っ子を喜ばせたいから、お年玉と入学祝いだけはあげるようにしてる」「友人の子どもならともかく、親戚の子は一応身内だし、渡すべきなんじゃないかな」といった声が寄せられていました。
また“ケースバイケース”を主張する人も多く、「自分の子どもが親戚から入学祝いをもらったときは必ずお返しとして渡すけど、特になかった場合はこちらからも贈ったりしないかな」「身内のなかで“うちだけ渡してない”っていう状況をつくらないために、他の親戚たちと相談してどうするか決める」などの声も寄せられていました。そのときの状況にあわせて、臨機応変に対応するのがいいかもしれませんね。
入学祝いは何を贈るべき?
“入学祝いを渡す/渡さない”は人それぞれですが、いざ渡すことを決めたときに「何を贈ったらいいのかわからない」という場合も多いはず。そこで、以前実施された「『小学校の入学祝い』に関するアンケート調査」(ランドセルの通知表調べ)を紹介していきましょう。
同調査では300名の人たちに「入学祝いで何を贈りましたか?」と質問。“男の子向けの入学祝い”で最も多かったのは「現金」の32%で、2位には「図書券、図書カード(29%)」との回答があがりました。
同じく“女の子向けの入学祝い”でも「現金(30%)」と「図書券、図書カード(29%)」が高い割合を占めていたため、ほとんどの人は“使い勝手が良いもの”を重視していることがわかります。
また「入学祝いに使った金額」を尋ねたところ、1位は34%の「3001~5000円」でした。次いで「5001~10000円(26%)」「3000円以内(23%)」といった回答がランクイン。入学祝いの予算は“10000円以内”が相場のようです。
甥っ子や姪っ子に入学祝いを渡すべきか悩んでいる人は、親戚との関係性を考えつつ、納得のいく方法を取れるといいですね。
文/内田裕子
参照/株式会社MayLight「『小学校の入学祝い』に関するアンケート調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000045112.html