![](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/6/9/780w/img_692a49f4b64f3c14ff55833a710da8fa226629.jpg)
「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。
山田さんが「とにかく、今これが食べたい気分」な美味しいレシピを、作っているときの熱量も一緒にお届けします。
#18 春まっさかりの白蛤とスナップえんどうの酒蒸し
3月に入って、鼻と奥がむずむずします。そうです、僕は花粉症です。
頭はぼんやりするし、気分もイマイチのらない。気候は最高なのに、家を出たがらない自分に毎年、「もったいないヤツだなー」ともうひとりの自分が呟きます。
さて、そんな中でもお腹は空きますので、春らしいごはん「白蛤とスナップえんどうの酒蒸し」を作ります。
今回はとっても簡単です。
まずは、春になると見かけ出す白蛤をゲットします。白蛤の別名は、ホンビノス貝です。スーパーではこの名前で売られていることが多いかもしれません。手に入らなければ、あさりでも蛤でもホタテでも構いません。
![](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/5/9/780w/img_5990b75cc5439e331a47f0da1b51d8ba132073.jpg)
さて、白蛤は海水ほどの水(水に対して約3%の塩を加える)に浸けて、暗いところやお皿などをかぶせて1時間ほどおきます。
砂抜きが終わったら、殻と殻を擦り合わせて、しっかり洗いましょう。
スナップエンドウは、筋をとります。ぴーっと一発で取れると気持ちいいですよね。この作業、ぼくは好きです。
![](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/f/4/780w/img_f40dd22b5aa30d4045b11811cfcf70e9175102.jpg)
そうしたら、鍋にお酒を入れて、ひと煮立ちさせ、白蛤とスナップエンドウを加え、蓋をします。
![](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/6/6/780w/img_666c5d7495562f2ad2c909025b801437165752.jpg)
![](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/4/3/780w/img_43fade0f5d80962e0edbdab37c5c7669125061.jpg)
蒸しあがったら、バターをひとかけ落として溶かします。白蛤の出汁の香りにバターの甘い香りが加わって、食欲をそそります。
![](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/780w/img_46f65bae398d17e1033e1dc11cd52713209923.jpg)
それでは器にもりつけて、実食です。
白蛤をひと噛みすれば、びっくりするほど濃いうまみが流れ出し、スナップエンドウもシャキシャキ食感だけではなく、旬の甘味がたまりません。
たったこれだけで、春を味わえてしまうなんてとても幸せです。ぜひ作ってみてください。
4月の台所三箇条
-
- 春はとにかく「貝」です!
-
- 酒蒸しには、スナップエンドウや枝豆の緑をたす
-
- 花粉に負けないぐらい美味しいものを食べる
「白蛤とスナップえんどうの酒蒸し」
![](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/2/a/780w/img_2abba8fc4340eeb310ac9bb2c7a1df50243533.jpg)
本日の材料 ふたり分 (調理時間:15分)
・白蛤……………………7~8粒(ホンビノス貝)
・スナップエンドウ……20本
・酒………………………大さじ4
・バター…………………5g
・黒こしょう……………お好みで
作り方
①白蛤を砂抜きして、よく洗う。スナップエンドウは、筋をとる。
②鍋に酒を入れて沸かし、白蛤とスナップエンドウを入れて蓋をし、弱火で6~7分蒸す。
③蒸しあがったら、バターを加え、黒こしょうを振って、器に盛りつける。お好みで黒こしょうを振る。
![](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/2/2/780w/img_22e21944d1c77ebec0b186e16d90d32274576.jpg)