憧れの暮らしをしているインスタグラマーのみなさんに、暮らしを彩るインテリアを教えていただきます。

 

今回ご紹介するのは、Ayako Mizumoto(@ayaka_rin.530)さんのご自宅。築25年以上という2LDKのマンションを2014年にフルリノベーションしました。 

Ayako Mizumoto(@ayaka_rin.530)さんの緑あふれる家

まず目を引くのは、所狭しと並ぶグリーンやスワッグ。まるで花屋さんのような雰囲気です。

 

Ayakoさんが、室内にグリーンを飾るようになったきっかけはコロナ禍の自粛生活だったといいます。

 

「もともと、雑貨やグリーンを吊り下げる予定でダクトレールは設置して頂いたんですが、なかなか活用するまではいかなくて。コロナ禍をきっかけに、休日も家から出る事なく部屋を見回す機会が増え、最初はあまり日の入らないテレビのあるスペースのダクトレールに何か吊り下げたい! と思い、スワッグを吊り下げ始めました」

 

その後、インスタグラムを始めてからグリーンをインテリアとして素敵に飾っている投稿に刺激を受け、さらに植物を飾るようになったのだそう。

「前までは外食が好きでよく出掛けていたのにそれが出来なくなり、ストレスが溜まっていく中でも、グリーンを飾ることでおうち時間が楽しくなり家にいることがそれ程苦にならなくなりました。おうちご飯も少しおしゃれにしてみたりと変化がありました。自慢の家だと娘も喜んでくれています」

おすすめのグリーンの取り入れ方は?

グリーンを部屋に飾りたいと思っていても、どんな植物をどんなふうに取り入れればいいのか…ハードルが高いなと思っている人も多いのでは? 

 

Ayakoさんにおすすめの取り入れ方や植物を聞いてみました。

 

「まず、おすすめのグリーンの取り入れ方は天井から吊り下げる、ハンギンググリーンですね。マクラメのプラントハンガーなどデザインのある物で吊り下げるとお部屋のポイントにもなります。ネットなどで簡単に吊り下げ用のフックも手に入りますし、挑戦しやすいかなと思います。ハンギンググリーンに選ぶ植物は下に垂れる物を選び、なるべく高低差を作って動きのある感じに吊り下げてます」

吊り下げて飾るのには、光や乾燥を気にしないですむスワッグもおすすめだそうです。壁や天井から吊り下げるだけでドラマチックな雰囲気に。

Ayakoさんがよくスワッグを購入するのは、広島県呉市にある花屋・花のおかみね。

 

「花のおかみねさんはフレッシュのお花でスワッグとして束ねているものが多く、フレッシュからドライになるまでの過程も楽しめるところにハマりました。食事をするダイニングテーブルの上は、鉢の吊り下げだと土が落ち、不衛生かと思うのでドライフラワーを飾っています」

 

観葉植物の中で育てやすいと感じるのは、サトイモ科フィロデンドロン属の植物だそう。フィロデンドロンにはたくさん種類があり、色や葉の形もさまざま。Ayakoさんも鉢植えやハンギンググリーンとして数種類のフィロデンドロンを育てています。

▲写真左の黒い鉢植えがフィロデンドロンナローリーフ

 

「とても育てやすくて、多少お水を忘れても半日陰でも問題なく育ってくれます。もちろん、明るいに超した事はないと思いますが。観葉植物を床などに置く時のポイントは少し高低差を持たせること。動きも出ますし、光や空気が植物にまんべんなく行き渡ると思います」

 

グリーンを取り入れる第一歩として、まずはAyakoさんおすすめのスワッグやフィロデンドロン属の植物からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

インダストリアルなアイテムとカラーにこだわり

Ayakoさんのご自宅は、ナチュラルなテイストになりがちなグリーンがありながらも、クールな雰囲気で統一されています。

その秘密は、部屋全体がインダストリアル系やミッドセンチュリー系になるよう調整しながらまとめているため。

 

「雑貨などのテイストはひとつに絞らずミックスして取り入れるけれども、基本はスチール製のものや無機質なテイストを取り入れインダストリアルな感じに仕上がるようにしています。インダストリアルやミッドセンチュリーはもともと主人の好みで。主人からの影響と、引っ越しの際に訪れたa.depacheの雰囲気が好みで私も好きになりました」

 

インテリアのメインカラーは、ブラウン、ブラック、グレーとダークカラー。さらにアクセントカラーとしてグリーン、レッド、ブルーを取り入れ、部屋全体が重い印象になっていないのもポイントです。

 

特にダイニングで目を引くカラーアイテムが、unicoのショップでひとめぼれしたというキャビネット。

「我が家のアクセントカラーにグリーンが入ったきっかけがこのキャビネットです。中には、私の化粧道具やアイロン、DVDや書類など、生活感が出るものをこの中にしまっています。ウッドのキャビネットは探せばあるんですけど、なかなかこのスチール製の無機質な感じなのには出会えなかったので、見つけた時点でほぼ購入が決まりました。インスタグラムでもよくほめていただいています」

 

ダイニングテーブルは、リノベーションをお願いしたG-FLATリノベーションによる造作家具です。

 

「天板は足場材なのですが、最初から使い古したような味があり更に使えば使い込むほど、色もイイ感じになって行くところが気に入ってます」

 

a.depecheやjournal standard Furnitureで購入したチェアとも調和し、男前ながらも落ち着いた雰囲気のダイニングになっています。

 

空間の広がりを作るリビングの室内窓

海外風なリビングのメインアイテムは、journal standard Furnitureのソファとunicoで購入したサイドテーブル。アイアンのフレームが場を引き締めています。

リビングの中で特にお気に入りなのは、リノベーションでご主人の希望で作ったという室内窓。ご主人のワークスペースとリビングをゆるやかにつないでいます。

 

「本当はアイアンで枠組みをお願いしたかったのですが、予算の問題とガラスの耐久性などの問題でウッドの枠に。それでも、アイアンぽい感じを出すために黒に近いグレーで仕上げてもらいました。室内窓のおかげで空間に広がりが出て、空気の流れも作れるようになりました」

 

 

植物の息遣いを感じながらリラックスできる空間として完成しているAyakoさんのご自宅。家で過ごす時間がどうしても多くなる昨今、どうしたら自分や家族が心と身体を休められる自宅にできるのか、Ayakoさんのグリーンの取り入れ方にヒントがありそうです。

 

PROFILE Ayako Mizumotoさん

家族4人暮らし。2LDKのマンションを2014年にフルリノベーション。コロナ禍の自粛生活をきっかけにグリーンを飾り始めた。「甘いテイストのものもカッコよく見せる」がこだわり。インスタグラム(@ayaka_rin.530)でグリーンとインテリアの紹介をしている。

取材・文/阿部祐子