今田耕司、島崎和歌子

「『オールスター感謝祭』のスケジュールが決まると、必ず1回は夢でうなされます」と語る島崎和歌子さん。18歳から番組の総合司会を務め、今年で31年目を迎えます。5時間半の生放送では、毎回多才な出演者の面々を迎えつつ、生放送ならではのハプニングが起きてしまうことも。長く司会をされてきた島崎さんだからあるそうでー。お話を伺いました。

本番1分前の緊張

──『オールスター感謝祭(以下、感謝祭)』が楽しみな時期になってきました。

 

島崎さん:

ありがたいですよね。視聴者の方に「見たかった」「待ってました」と言っていただけると、コツコツ続けてきて本当に良かったって思えます。

 

まぁ、良いことってそれくらい。あとは大変なことばっかりです!(笑)。

 

── 5時間半の生放送は、島崎さんでも大変なのですね(笑)。

 

島崎さん

: まず、長いでしょう?ご飯を食べて、お風呂に入って出てきても、まだやってるんだから。

 

本番までに、前日、当日と、本番通りのリハーサルをして準備するんです。それでも、放送開始1分前はとても緊張します。

 

始まってしまえば、流れにのるしかないけれど、生放送だから瞬発力やとっさの判断もいるし。放送中に言ってはいけない言葉もあるから本当に大変。

 

── 総合司会に抜擢された当初と今を比べて、何か変化は感じますか?

 

島崎さん:

18歳から番組に携わらせて頂いていますが、若いときは分からないことが多すぎて逆に怖くなかったのかな。

 

でも、30歳近くなってきて、だんだん見えてくるものが増えて、CMのタイミングを意識したり、その間に次のことを考えたり。 

 

今ではスケジュールに『感謝祭』が入ったと知らされると、必ず1回は悪い夢を見るんです!(笑)。

 

── 精神的なプレッシャーもすごそうです

 

島崎さん:

今年で31年目になるのに、いまだにプレッシャーですね。

 

また、私だけではなく生放送ってスタッフさんたちにとっても、“プロの仕事”なんですって。

 

本番中はディレクターさんがすごい勢いで指示を出しているのを、私もインカムで聞いていて、その熱量が伝わってくるんです。

 

ザ・ドリフターズの『8時だヨ!全員集合』で培った、生放送のノウハウが受け継がれていると聞きました。

 

また、30年以上も続いているので、「この番組を任せたぞ」と、後輩に思いを託す、先輩スタッフの姿もあります。

 

そうしたひとつひとつのことが積み重なって、「昨日の今日でできる番組じゃない」って改めて思います。

 

はじめに、大変なことばっかりって言っちゃいましたが、今では歴史がある番組になって、いろいろなプロの方々と仕事ができる。これって、なによりの醍醐味ですよね。

独特の空気感に緊張する芸能人も

島崎和歌子
今年もオールスター感謝祭の夢を見てうなされた島崎さん

 

── 綿密に準備されたおかげもあって、視聴者としては、生放送ならではのハプニングも不安なく楽しむことができます。

 

島崎さん:

台本通りに進まないことはしょっちゅうです。芸能人って基本的に言うこと聞かないから(笑)。リハーサルでは完璧だったコンピューターが動かなくなって、「何で本番で?」ということもあります。

 

── 想定外の場面は、MCのお二人の腕の見せ所でもありますね。

 

島崎さん:

生放送では、1秒、2秒も、長く感じるんですよね。中継でつないだり、回答者席の方にお話をふったり。

 

そんなときに芸人さんが、その場にあったネタでパッと対応してくれたりすると、「さすが!」 って思いますよね。

 

── 放送中、回答席の方々にとっても、緊張感があるんでしょうね。

 

島崎さん:

そうなんですよね。

 

スタジオには芸能人がたくさんいて、ある種、独特の空気なんですよ。やっぱり芸能人でも緊張しちゃう人はいます。でも緊張で失敗してしまったとしても、今田さんがなんとか面白くしてくれます!

島崎和歌子
場の雰囲気は今田さんが何とかしてくれます 

 

── 長く司会をされてきた島崎さんから見て、気づいたことってありますか?

 

島崎さん:

最近すごいなって思ったのは、チョコプラちゃん(チョコレートプラネット)。

 

彼らは、ブレイク前からいつ話を振られても良いように、ずっとIKKOさんのキャラで待機していたんです。スタッフも、そういうところはちゃんと見ているから、「次回は本物のIKKOさんの後ろに席を用意しよう」とか、ネタでコラボするチャンスに繋がったんですよね。

 

もちろん、ブレイク後もきちんと旬のネタを用意して、去年は東京オリンピックにちなんだ、中国の卓球のコーチのモノマネ……だったかな?細かすぎて似てるのかどうか分からなかったけれど、やっぱりさすがだな!って思いました(笑)。

 

── 『感謝祭』は、ミニマラソンをはじめとした恒例のコーナーに加え、これからどんな人が活躍していくのかも見どころになりますね。

 

島崎さん:

5時間半の生放送で、「スターのチャンスを掴む人がいるかもしれない」とか、「この芸人さんはこれからもっと売れそうだな」とか。そんな風に見ていただいても楽しいと思います!

 

PROFILE 島崎和歌子さん

タレント、女優。高知県出身。 1989年にシングル「弱っちゃうんだ」で歌手デビュー。ドラマやバラエティなど幅広く活動する傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。1991年より総合司会をつとめるTBS系『オールスター感謝祭』は2022年3月で31周年を迎える。
取材・文/塚田史香、撮影/阿部章仁
衣装 トップス/La・Comfy、パンツ/Lallia Mu、ピアス/HANA.