昨年12月13日の『眠れぬ夜は AIさんと』(NHK Eテレ)には夏木マリさんが登場。「結婚」をテーマに寄せられたお悩みについて語りました。姉御肌なイメージの強い夏木さんですが、一体どのように結婚と向き合ってきたのでしょうか?

夏木マリさんでさえ悩んだ「結婚」

番組には「結婚できない。婚活セミナーへ行った、婚活アプリもやってみた。お見合いパーティーも行っている(30代女性)」「周りがみんな結婚して今後老後などについて不安。取り残された感じ。婚活パーティーに参加したがあまり興味がもてなくなり参加することや目にすること自体がストレスになっている(40代女性)」などの悩みが寄せられました。

 

これに対し夏木マリさんは「婚活っていうの反対なの。結婚ありきで人生が進んでるよね。私はそう思わなくて人ありきだと思うのね。めぐり合ったから、この人と一緒にこれからいこうかな、じゃ結婚という形になるのかしら、っていうことになると思うんで」と人とのめぐり合わせが大事だと語っています。

 

とはいえ、かつては悩んだこともあったそう。「私もね、この方よりちょっと遅いですけど、40代のときに全然結婚に興味がない人間だったんですけど、やっぱり女ってほら子どものことを考えるから…『もう出産できない年齢になってくるわ』なんて思ったときに悩んだことが一度ありました」と吐露しました。

還暦目前に結婚! 夏木さんの心境の変化とは?

そんな夏木さんが結婚したのは59歳。「もう皆さんが熟年離婚するとき。何でも人より遅いんですけど、人生後半にパートナーがいるってことはとってもハッピーだなと今は思ってます」とコメント。

 

夫については「すごく優しいから、あっこんなに優しくしてくれるんだったら私も優しくしなきゃと思って、すごい優しくなりました」と語り、「マイペースマイペースで行って自分のことしか考えなかった女が、相手のことを労ってる自分がいるくらいね、自分でびっくりしちゃうの。ちょっと成長したな、なんてね」と自分自身の変化を明かしています。

 

続いて「結婚したら不安定になりますよ。だって違う(人生を) 生きてきた人と生きるわけだから。それを折り合いをつけながらいくのが面白いので、人生は」と結婚観を語りました。

若年層の恋愛・結婚観

結婚に関する考え方は人それぞれですが、若年層は結婚に対してどう思っているのでしょうか? 株式会社テックアイエスは以前、10代・20代の若者による「恋愛・結婚観」のアンケート結果を公開しています。

 

調査からは「結婚したい」と考える人は81%に対し、「結婚は人生最大の幸福である」と考える人の割合は56.2%に留まっていることが明らかになりました。結婚は「しなくてはならないもの」と思っている人も多いのかもしれません。恋愛・結婚ともに相手に求めることとして、「一緒にいて楽」であることが最も重要視されています。

 

コロナ禍での出会いはどのように行われているのでしょうか? 調査結果によると「職場・学校」が81.6%。リアルでの出会いがいまだに圧倒的支持を集めています。とはいえ、コロナで恋愛のしづらさを感じた人は半数以上にのぼり、その理由としては「出会いの機会の減少」「会えないために心まで離れていく」と感じている人が多い模様。

 

結婚ももちろん幸せの一つの形ですが、焦らずに「人ありき」を意識しながら出会いを大切にしていけたらいいですよね。

文/牧野聡子 ※画像はイメージです
参照/株式会社テックアイエス「『withコロナ時代における恋愛・結婚観』に関するアンケート調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000126.000022442.html