仕事が楽しいです。

 

しかし、仕事が楽しいとか、仕事を楽しみたいなどという主旨の話をすると眉をひそめられることも多く、要は「楽しい仕事なんてあるわけがない。それはプロ意識の欠如だ」ということらしいのですが、私はやっぱり仕事を楽しめることは強いと考えています。

「大好き」を仕事にしたから経験できるアドレナリン大放出の瞬間

言うまでもなく、私のために楽しい仕事なんて用意されているわけがありません。

 

幸運なことに自分は念願かなって「イラストを描く」という、子どもの頃から大好きだった遊びを生業とすることができましたが、いくら好きなことでも仕事にしたとたんに楽しいばかりではなくなってしまう。

 

責任がうまれる、という部分が一番大きい要因ではあると思います。

 

好きなものばかり描いていられる生活は仕事にした瞬間に終わり。

 

立ち位置としてはフリーですから、常にいつ切られるのかと胃に穴が開きそうなくらいヒヤヒヤしているし、悲しいことも、腹の立つことだってある。

横峰さん連載イラスト1

それでも私は好きなことを仕事にできたことが嬉しいですし、一番好きな作業工程の「着彩」をやっているときはただただ夢中で、アドレナリンが大放出します。

 

新しいソフトをいじり回しているときや、使っているガジェットに大型アップデートが来たときなどなど、細かい楽しみも目白押しです。

 

楽しく仕事がしたい、と言うばかりではいけないのは百も承知ですが、今ある仕事を続けるためのモチベーション、つまりやりがいや楽しみをどこで見つけようかと考えたら、仕事のなかで見つけることができればラッキーだと思うんですよね。

 

仕事をしている時間って長いですし。

横峰さん連載イラスト2
文・イラスト/横峰沙弥香