イライラしてしまったとき、どう対処していますか? 不機嫌になって黙りこんだり、周囲に八つ当たりしてしまったり… 感情をうまくコントロールできないこともありますよね。元SMAP・中居正広さんがラジオでアンガーマネジメントへの向き合い方を語りました。
イライラしたときに中居さんがまず考えることは?
11月6日の『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)にて、リスナーから「イラッとしたとき、どうやって気持ちの切り替えをしてますか?」という質問を受けた中居さん。
まずは「イラッとするのがホントに合っててイラッとしてんのか」「感情的なものなのか」を考えると前置きしたうえで、理由があってそうなった場合は相手に言うときもあるが、自分が感情的だったと判断すれば言ってもしょうがない、と回答しました。
さらに突き詰めて考えていく際に、出てきたのは「はずべき」というキーワード。中居さんは「何々のはず」「こうあるべき」の2つを合わせて「はずべき」と呼んでいるそうで、「こうあるはずじゃん! 」「こうあるべきじゃん!」と自分のなかで決まった理想をもち、あまりにもそれにがんじがらめになってしまうと、イラッとしてしまう、という持論を展開しました。
大事なのは「“はずべき”が自分のためにならないようにすること」
自分自身については「『はずべき』をあんまり持たないようにしてるっていうのはあるかもしれない。どっかで回避してるかもしれない」と、なるべくイライラしないように意識していると答えた中居さん。
一方で「タレントさんはねぇ、でも比較的『はずべき』が強い人達の集まりというか… 多いと思います」「OLさんでもサラリーマンさんでも、偉くなれば偉くなるほど、『こうあるべき』だとか『こうであるはずだ!』っていうのが、どんどんどんどん、こう強くなってきてしまうし。揺るぎない『はずべき』が出てしまうのは、しょうがないことなんだなと思います」と、キャリアを積むうえで自分の理想が固まってしまうのは必然だと分析しました。
ただし、「『こうあるべきじゃん!』『こうあるはずじゃん!』って目の前のことで言ってくれればいいんだけども、その向こうに自分が良く思われたい、と見透かされてしまう…人間性が問われるなぁと思いますよね」と、一歩引いた見方をしているそう。
仕事では信念を持つことも大事ですが、それが「自分のため」になってしまっていないか、再確認する必要があるかもしれません。
勝間和代さん流アンガーマネジメント術
経済評論家の勝間和代さんも、自身のYouTubeで「アンガーマネジメントのコツ」について語っています。
そもそもアンガーマネジメントは「怒らない技術じゃなくって、怒るべきものには怒って、怒らなくていいものには怒らなくする技術なんですね」と意外と理解されていない前提について触れ、一番役立つポイントは「怒らなくてもいいのに、自分としてはつい怒ってしまうものを減らすこと」と紹介しました。
実践方法としては「本人たちがベストを尽くしているにもかかわらずうまくいかなかったことについてはあまり気にしない」「時が解決してもらえるものについては怒らないようにする」と提案。また、「怒りの対象に過集中すると腹が立つんですよ。なので、いろんなことをポートフォリオを組んでおいて、そこでそれこそチロちゃんとアオちゃん(飼い猫)を撫でてたら、あんまり怒りとかってわかない」とペット愛の深い一面も覗かせていました。
さまざまな対処法があるアンガーマネジメント。自分に合ったコントロール術を学ぶことが重要と言えそうです。
文/牧野聡子 ※画像はイメージです
参照/勝間和代公式YouTube「勝間和代の、アンガーマネジメントのコツは、時間が解決してくれることを怒らないようにすること」https://www.youtube.com/watch?v=v727hKA2asE