許容ゾーンを広げるとイライラが減る!

怒りは、自分の期待や理想が裏切られたとき、思うとおりにならなかったときに生まれる感情。底にあるのは「普通は○○であるべきでしょう?」という価値観や信条だと言われています。人は自分の「べき」とまったく違うものを前にすると、「こんなのおかしい!」と怒りを感じます。

 

「べき」の内容と程度は人それぞれ。自分にとって「常識」「あたりまえ」でも、誰にでも通用するものではないのです。違う「べき」がぶつかりあっても、相手には裏切っている気はいっさいないのがやっかいなところ。

 

たとえば集合時間の10分前に行くのが当然と思う人と、定時に行けばいいと考える人では大きな隔たりが。もちろん大切な信条を捨てる必要はありません。相手の「べき」を理解したうえで許容ゾーンを広げ、自分の思う「べき」も具体的に伝えることで、互いの思いのズレが減って、ムダに怒ることもなくなるでしょう。 [CHANTO2016年8月号より]