「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。

 

山田さんが「とにかく、今これが食べたい気分」な美味しいレシピを、作っているときの熱量も一緒にお届けします。

#15 新しい趣味の合間に食べるおやつ、くるみとあんこのお餅

いつの間にか年をまたいでいますね。今年、みなさんは、何か新しくはじめたりしますか?

 

僕は今までも通り、料理、写真、お絵描きをしつつ、新たに「パンチニードル」という編み物になるんですかね?正直あまり調べていないのですが、楽しそうなので、糸を通した針を持ってチクチクやっていこうかと思っています。

 

新しいことをはじめる前の妄想は本当に楽しいですね。

 

そしてこういう趣味や習い事のようなことを続けるには、「おやつタイム」という名の休憩が必要です。

 

そこで今回は、お茶にもコーヒーにもおいしい「くるみとあんこのお餅」を作りたいと思います。

 

準備は前日から始まります。とは言ってもヨーグルトにドライアプリコットを漬けるだけですが。アプリコットがなければこの工程を飛ばして、くるみとあんことお餅だけでも充分おいしいです。

 

ドライフルーツを漬けておくとヨーグルトにも風味が移っておいしいですし、そのままおやつや朝食にもおすすめです。

 

そして、来たる翌日のおやつタイムの前に、クルミをすり鉢で潰します。すり鉢がないときは、袋に入れて、叩いたり潰したりすれば大丈夫です。

 

水とお餅を鍋に入れて、中火にかけます。グツグツとしてきたら、そのまま2分ほど茹でましょう。

 

器に水けをきったお餅、クルミ、粒あん、ヨーグルトをふき取ったアプリコットをのせます。

 

仕上げに黒蜜をたっぷりかけて、できあがりです。

 

ひと口食べれば、アプリコットの酸味とクルミの食感、あんこにお餅。最高でしかありません。

1月の台所三箇条

  • 新しい趣味を見つけたらおやつタイムを作りましょう
  • ドライフルーツをヨーグルトに忍ばせておくべし
  • 年明けのおやつは、お正月に余ったお餅を使う

「くるみとあんこのお餅」

本日の材料 ふたり分 (調理時間:10分 ※漬け込み時間は含まず)

・お餅……………………4個
・クルミ…………………20g
・粒あん…………………大さじ4
・黒蜜……………………適量
・ドライアプリコット2個(あれば)

作り方

①あればドライアプコットをヨーグルト適量(分量外)につけてひと晩、冷蔵室におき、柔らかくする。
②クルミをすり鉢を使って、すり潰す。
③水とお餅を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら、そのまま2分茹でる。
④器に、❸、❷、粒あん、❶をのせ、黒蜜をかける。

料理製作・文・写真/山田英季 構成/松崎愛香