「叱りたくても、叱れない」管理職の悩み
『クローズアップ現代+』(NHK)では、「叱りたくても、叱れない」という管理職の悩みを特集。ある会社では若手を褒める取り組みを実施したことで、退職者数が大幅に改善されました。しかしいっぽうで若手を叱るべきタイミングでも、叱るのをためらってしまうという新たな問題も。
そこで紹介されたのが、青山学院大学陸上競技部監督・原晋さんの育成術。若者たちを強く育てあげてきた原さんには、「任せれば、人は“鬼”になる」という流儀があります。練習メニューはすべて選手たちに任せ、いっさい口出しをしないという原さん。“自分で自分を育てろ”とあえて突き放すことで、選手1人ひとりが厳しさを持つように仕向けています。
また選手たちに作成させた目標管理シートをチーム全員で共有し、「目標が厳しすぎないか、甘くしすぎてはないか」を指摘し合い修正させることも選手を育てあげるポイントのひとつ。チームで共有することで逃げ道がなくなり、より自分に厳しさを持つようになるのだそう。
人生には悩みがつきもの。時には他人の考え方を参考にするのも、解決の糸口に繋がるかもしれませんね。