空間の定番色を決めて、色数を絞るとちぐはぐしない

 

定番の色を決めて、色数を絞っておけばまとまりが出るため、壁にかけた SEIKOの「船舶時計」のペールグリーンを起点に、色数を絞っています。

 

椅子の張地もファブリックパネルも、時計の色から決めました。 木部はナチュラル、色味はペールグリーン~ブルー、その他はシンプルなドローイング(白と黒)と、色数を絞っています。 そこから外れなければそこまでちぐはぐしません。色数を絞っておくと、何かを買い足す際に迷わなくて済みます。

 

また、我が家では、季節ものの飾り物はもう買わないようにしています。

 

以前は盛り盛りのラメがまぶされた卓上ツリーや、ハロウィンのかぼちゃの入れ物などを持っていましたが、どれも管理が大変で。 ラメは綺麗ですが、どんなに注意しても周辺に散らかるし服に付着して、取り除くのにひと苦労でした。またハロウィンが過ぎても入れ物を戻す場所を確保できず、季節外れのかぼちゃが1年中卓上に出しっ放しになっていました。

 

季節ものを出して飾れる期間は、本来は大抵長くて1ヶ月程度ですよね。つまり1年のうち11ヶ月はしまってある状態です。その保管スペースも確保しないといけません。ものが多かった頃にはしまう場所を確保できなかった上、一度扉のついた収納にしまったら次に同じものを探し出せる自信がありませんでした。

 

そこで季節は飾り物で楽しむのではなく、食べ物や花や音楽などの消えもので楽しむと決めてからは楽になりました。

 

もちろん、お子さんの情操教育でイベントごとを楽しむために飾り物をするということもあると思います。 その際に、ゴミの出にくい素材を選んだり、組み立て式で収納の場所をとらないものなど、「管理のしやすさ」というものさしでものを選ぶと、少しでも負担を軽減できるかと思います。

 

自分や家族の中に「何かを飾りたい気持ち」があるならそれを尊重して、苦に感じないように飾りを楽しめたらいいですよね。

 

文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子