憧れの暮らしをしているインスタグラマーのみなさんに、暮らしを彩るインテリアを教えていただきます。

 

今回、ご紹介するのは築37年LDKのマンションをリノベーションした家に暮らすmii(@tmte_ie)さんです。

mii(@tmte_ie)さんの、草花が日々の暮らしに溶け込む家

もともとは4LDKだった間取りを、2LDKとワークスペースにリノベーション。家族で過ごす場所をゆったり取った間取りへと作り替えました。家族がそれぞれが好きな場所で好きなことをしていてもゆるやかにつながれるため、互いにストレスのない心地いい空間が作られています。

 

リノベーションでこだわったのは、LDKと、子ども達の遊び場にもなっているワークスペースを分ける白壁。

 

「限られた予算で好きな内装にしたくて、コミュニケーションをとりやすい間取りにしました。この壁は、右奥にある洗面所にも光を取り入れるために考えました。まっすぐだけでなく、いろいろな形の壁があったら楽しいなとも思ったので」

 

 

この壁は、子どもたちの絵が飾ったり、誕生日の飾りつけをしたりと家族のコミュニケーションの場所にもなっているそうです。

明るいLDKの中心はラウンドダイニングテーブル

そのLDKの中心的存在になっているのが、recenoのラウンドダイニングテーブル。miiさん一番のお気にいりの家具です。

 

「以前は、引っ越す前の家から持ってきた四角いテーブルを使っていましたが違和感があって。この円卓に変えたらしっくりきました。 LDKには白壁やアーチなど丸みを帯びたものが多く、その空間に形が馴染んでいるからだと思います。 また、正方形に近いスペースに円卓がぴったりはまり、空間を有効的に使えるようになりました」

 

お子さんが小さいこともあり、素材も吟味して選んだのだそう。

 

「床は無垢材なのですが、食べこぼしが多いとそのケアだけで大騒動で…! なので、テーブルはウレタン塗装で楽にお掃除できるものを選びました。 汚れないように注意してばかりとか、掃除が大変とか、食事がストレスになるより、みんなが笑顔で楽しく食事をすることを一番の優先事項にしました。 お手入れがしやすく、今の私たちの生活に合っていますね」

 

インスタグラムでも問い合わせが多いというこのテーブル、miiさんの家では120cmのものを使用しています。家族4人だと広々使え、来客があっても十分使える大きさのため、使い勝手もいいそう。

テーブルには、旦那さんのお気に入りだというHAYの椅子と無印良品の椅子を組み合わせて使っています。テーブルと椅子のやわらかな曲線が、優しく調和しています。

 

キッチンカウンターにあるハイチェアもHAYのもの。料理しながらでも、家族とコミュニケーションをとれるので重宝しているのだそう。

 

「料理中に娘がのぞきにきたときに座ったり、たまに夫がひとりで食事をするときに使ったりしています。脚部分の木とステンレスの組み合わせにひかれて購入しました」

「子どもたちと植物の成長を感じられたら」生活に溶け込むグリーン

miiさんのお家では、リビングをはじめキッチンや洗面所にも季節の花を大小の花器で飾っています。

 

「部屋にグリーンやお花がある風景が好きだったので自然と家に緑を取り入れるようになりました。窓からは緑いっぱいの景色が見えるのですが、物件を買う際もその景色が購入の決め手のひとつでした。部屋の中でも外の景色でも、子どもたちと植物の成長を見られたら楽しいかなと思っています」

 

インテリアとして植物を飾るうえで活躍しているのは、沖縄で活躍するガラス作家・おおやぶみよさんの吊るし花器です。

「ガラスで吊るせるものを探していました。大きさやデザインもお気に入りです」とmiiさん。しずくのような形の花器に、子どもが摘んできた草花を入れたり、壁から吊るしたり、天井から吊るしたりと場所を変えて…。生活を彩る大事なアクセントになっています。

 

「他には、再生ガラスであるリューズガラスのフラワーベースや、KINTOのグレーかかったアクアカルチャーベースを使っています。欲しいものがたくさんありますが、まだまだ集められていません」

新たに設置した玄関脇の水栓は、実験用シンクで使いやすく

家に飾る植物の水換えや水揚げを行うのは、リノベーションの際に玄関脇に作ったシンクです。

 

「今は大人もですが、子どもが帰ってきてすぐに手や足を洗えるようにするために玄関にも水栓をつけました。靴や洗濯物のつけ置きも洗面所と分けて使用できて便利です。シンクは、TOTO実験用シンクを使用しています。インスタグラムで見かけて、見た目や使い勝手・価格のバランスがよく選びました」

 

TEORI「ZERO」の壁掛けミラーのモダンな雰囲気が、どっしりとした印象のシンクとも調和して、シンプルながら心ときめく場所になっています。

掃除のしやすさにこだわった洗面所

洗面所のシンクにも、TOTOの病院用シンクを使用しています。

 

「シンクは病院用ということもあり、大きくて使いやすく、ここで髪を濡らすこともあるので使いやすいです」とmiiさん。水栓が正面ではなく右手側に設置されているところにもこだわりが。

 

「混合シャワー水栓をつけたかったのですが、壁つけでは好みの水栓があまりなくて。そこでシンクを横につけることをデザイナーさんが提案してくださいました。掃除のしやすさを重視しました」

 

フレームの細いものを探してやっと見つけたという鏡は、arneの壁掛けミラー。シンクのラックはKEYUKAで購入。「シンプルな作りで掃除しやすく長さも調整できるため、おすすめ」だそうです。

釣り戸棚をベンチに!モノが多くても整う玄関に

そして、miiさんお気に入りだというのが玄関のベンチ収納。なんとこれ…もともとは釣り戸棚なんです。

 

「ベンチ収納がなかなか見つからず、デザイナーさんからtoolboxの戸棚をベンチにするアイデアをいただきました。中には、家族の靴が入っています。上には幼稚園グッズを入れたカゴを置いていて、他には外出時の持ち物をひとまず置いたり、ネットスーパーで受け取ったものを置いたり…。身支度が終わった人が、まだの人を待つ時に座ったりするときにも使っています」

 

これが戸棚とは言われないとわからなくらい馴染んでいますよね。なんだかんだとモノが集まってきてごちゃつきがちな玄関ですが、こんなベンチがあるだけですっきりと維持できそうです。

 

 

シンプルながらぬくもりがあるmiiさんのお家。今のままでも十分素敵ですが、インテリアはまだまだ勉強中で試行錯誤を続けているそう。今後も、家族と一緒に自分たちらしさのある居心地のいい家に成長していくのでしょう。それも家づくりの醍醐味ですよね。これからmiiさんのお家がどんなふうに変わっていくのか、とても楽しみです。

 

PROFILE @tmte_ieさん

夫・娘(4歳)・息子(2歳)と家族4人暮らし。約2年前に築37年2LDKのマンションをリフォーム。

 

取材・文/阿部祐子