ハンバーガーやフライドチキンなど、高カロリーなものを食べる度に襲いかかる罪悪感。しかし“ある料理”を食後にプラスするだけで、太りにくくなるそうです。果たして本当に効果は期待できるのか、気になる真相は?

カレー+ヒレステーキ=痩せる!?

食べる組み合わせによって太りにくくなる、通称「食べ合わせダイエット」の効果について取り上げたのは6月9日放送の『それって!? 実際どうなの課』(日本テレビ系)。

 

24時間全く同じ生活を送る双子のお笑い芸人、ザ・たっちの食生活を「いつも通りに食事する人(かずやさん)」「食事をプラスで食べる人(たくやさん)」の2パターンに分けて、本当に痩せるのかどうか検証しました。

 

まず1食目に登場したのはカレーライス。カレーライスのような「高カロリー」かつ「たんぱく質の少ない」食事は脂肪を蓄えやすいといわれていますが、管理栄養士の伊達友美先生曰く「食後にたんぱく質をプラスすることで脂肪が燃焼しやすくなる」といいます。

 

そこで番組で用意したのはヒレステーキ(100g)。カレーだけでなくチャーハンなどにも効果的で、ヒレステーキをプラスする際は“食後に”食べることが大切です。なお食後1~2時間以内に食べても効果は見込めるとか。

3日間に渡る検証の結果…

しめじがたっぷり入った「きのこ汁」も、ヒレステーキと同様に太りにくくなる食材です。というのもきのこ類には、肝臓の働きをサポートするオルニチンが含まれているため。このオルニチンが余分な脂肪の吸収を抑えてくれるそうで、番組ではしょうが焼き、天丼、牛丼といった高カロリーメニューにプラスしていました。

 

さらに3つ目のプラスアルファ食材として登場したのは抹茶豆乳。抹茶に含まれる食物繊維とカテキンが糖の吸収を抑え、豆乳は糖の代謝をサポートしてくれると言われています。

 

1日目はヒレステーキ、2日目はきのこ汁、3日目は抹茶豆乳を食べ合わせた結果、たくやさんの体重は初日からなんとマイナス0.6kgも減るという結果に。これにはネット上も「さっそく抹茶豆乳買ってくるわ!」「食べ合わせダイエット最高かよ…」といった驚きの声が上がっていました。

栄養素の吸収を高める食べ合わせは?

ダイエット効果もさることながら、食べ合わせによって得られる効果は他にもあります。以前放送された『どさんこワイド179』(STV)では、食べ合わせの新常識を特集。

 

たとえばほうれんそうと一緒に食べると、栄養素の吸収が良くなるのはバターとベーコンのどちらだと思いますか?

 

正解はバターです。ほうれんそうに含まれる「β‐カロテン」は、バターなどの油と一緒に摂ることで吸収力がアップ。逆にほうれんそうに含まれる「カルシウム」と「鉄」は、ベーコンやハムなどに含まれる「リン酸塩」によって吸収が悪くなってしまうように。

 

他にもイチゴと一緒に食べると、栄養素を引き立ててくれるのはみかん。お餅と大根おろしを食べ合わせると消化が良くなり、鮭とチーズの組み合わせはカルシウムの吸収と働きを良くしてくれます。

 

食べ合わせによって得られる効果を熟知すれば、美容と健康の両方を手に入れられそうですね。

文/牧野聡子
参照/『どさんこワイド179』公式サイト「知って得する! 食べ合わせの新常識」https://www.stv.jp/tv/dosanko_eve/tokushu/u3f86t00000357ms.html