「ものの消費期限」「心理的な消費期限」で化粧品を見直してみよう
ひとつめは「物質としての期限」、ふたつめは「心理的な期限」です。
まずひとつめの「物質としての期限」について。
アイテムごとに開封してからの使用期限は決められているので、まずはそれを調べましょう。そして、定期的に手持ちの化粧品を全部出ししてみて、使用期限を超えているものは手放しましょう。
ふたつめの「心理的な期限」について。
例えば、1年半前に買って気に入って使っていたボルドーのリップ。最近の服装が少し変わってきて、リップの色味がやや合わない気がして最近は手が伸びない。けれどまだ使えるから手放すに手放せない…というものがあったとして、これは心理的な期限が切れていると言えます。
服でも自分の中で旬でなくなったものってありますよね。これはまだ着られるけれどちょっと気分じゃない、おしゃれして出かける場面ではもう選ばない、という一軍でなくなったもの。ものとしての機能は保っているから手放すに手放せないんですよね。
化粧品は服ほど場所を取らないので、小さいものはついつい要不要の判断を先延ばしにしてしまいがちだと思います。
「これが服なら手放しているな」と思うなら手放してしまっていいのではないでしょうか。今使う気にならないものはさらに一年後も全然使わないままだと思います。
こうして期限を意識すること、そして化粧ポーチの中に収めるという上限を設けることで、化粧品がどんどん増殖していくことは防げます。
上限を決めて量をコントロールする、これが定量化です。どんどん増えていくものをなんとかコントロールしたくて悩んでいる方がいたら、「定量化」をぜひ試してみてください。
文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子