同じ職場に長く勤めていると、当然部下や後輩ができますよね。新しく入ってきた社員やバイトの人が前職も同じ業界だった場合は“経験者”として頼りになりそうですが、ネット上では「新人は未経験者の方がいい」という声も見られます。

経験者ほど扱いが難しい!?

とある保育園で働く女性は、保育士の経験を持つ新入社員に困惑している様子。「仕事覚えも早くて最初は安心していたけど、次第に仕事のやり方とかに口を出し始めた…。割と反抗的な態度も見せるので、対応に困ってる」と悩みを打ち明けていました。

 

彼女と同じ悩みを持つ人は多いようで、「この前、経験者の新人が指示してない仕事まで勝手にやってたことがある。いくら経験者とはいえ、“自分はできる”と思い込んで動かれると教育もしづらいよね」「たまに『前職ではこうだった』といちいち話を持ち出してくる人がいるけど、職場によって仕事の進め方は違うからきちんと従ってほしい」など不満の声が。“まっさらな状態で入ってくる新人”と“業界の知識や経験を持っている新人”では、仕事へのこだわり方が違ってくるのかもしれません。

経験者の知識や意見は貴重!?

“経験者の新人”に困惑する声が上がる中、“ありがたい存在”として見ている声も。「今までの経験をもとに、いろいろな案を出してくれるのはすごく助かる」「口を出してくるのは、仕事としっかり向き合っている証拠だと思う。勝手な行動をとらないように見張っておく必要はあるけど、やる気がある点はむしろ良いことなんじゃない?」といった声が寄せられていました。

 

経験者の言動をどう感じるかは人それぞれですが、できるだけ新人とは良好な関係を築いていきたいですよね。そこで“経験者の新人”への適切な対応として、ネット上では「反抗的な態度を取られないために、まずは偏見を持たずに新人の意見をしっかり受け止めることが大事」「頭ごなしに『うちではこのやり方だから』と言っても納得しないだろうから、『こっちのやり方の方が効率が良いんだよ』って優しく理由を説明してあげて」などのアドバイスがあがっています。

前職のやり方にこだわる人はNG!?

中途採用で入ってくる新人は、新卒の人とは別の特徴がある模様。では実際に、“中途採用の人材”にはどのようなメリットやデメリットがあげられるのでしょうか? 株式会社レボは、以前1112名の会社経営者を対象に「『中途採用』に関する調査」を実施しました。

 

まず“「採用して良かった!」と思った中途社員の特徴”を見ていくと、最も多かったのは「即戦力として活躍してくれる」の57.9%。他にも「知識や経験が豊富(33.3%)」「新たな視点や取り組みを提案してくれる(30.7%)」などの回答が高い割合を占めています。

 

一方で“「期待外れだ…」と思った中途社員の特徴”には、「前職のやり方にこだわる(35.6%)」との回答が見られました。知識や経験を持っていることはプラスとなるものの、就職先のやり方に適応しない社員はあまり好まれないようです。

 

経験を持つ新人の“良い部分”を引き出すために、しっかり教育していきたいですね。

文/内田裕子
参照/株式会社レボ「『中途採用』に関する調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000048502.html