自分に必要な用途を書き出し、その目的別に管理する

まずは、ざっと思いつく限りでいいのでバッグの用途を書き出してみてください。

 

例えば…

  1. 1.仕事用のA4ファイルが入るバッグ
  2. 2.ある程度の容量があり、よそゆきとして持てるバッグ
    3.サイズ小さめで、きれいめのバッグ
    4.アウトドア兼旅行用バッグ

 

このうち、兼ねられるものがあれば兼ねてしまっても良いです。例えば、自転車通勤だから1と4を兼ねようとか、さらに2も兼ねられそうだ、など。

 

そして、まずは用途別に1つずつバッグを持つ、ということを意識します。

以前の私で言えば、2のバッグはいくつもあるのに、3が1つもないという状態でした。なので、この偏りをなくし、2の中でそれほど気に入っていなかったり使用頻度の低いものは手放して、3のきれいめバッグを買い足しました。

 

この用途は、自分の生活スタイルによって変わります。

 

例えば小さなお子さんがいる方ならママバッグ的用途のものが必要になるでしょうし、山登りが趣味ならそれに適したものが必要ですし、頻繁にライブに行くなら最小限の荷物が入るボディバッグ的なものが必要になることが想像できます。

 

そして、バッグの物量はどれくらいにしたいかによって、用途別の数を再度検討します。例えばきれい目のショルダーというものがとても好きなのでここだけは定数2にしよう、という風に数を設定します。

 

大事なのは、「数を決める」ということ。

 

定数の意識を持てば、行く先々で似たようなバッグに惹かれても「自分はこの用途のバッグはすでに必要なだけ持っている」と思えるので、物欲のストッパーになります。必要なだけ持っていると思えると、あれもこれも足りないという飢餓感がなくなり、満足感を得られます。そして、似たものに惹かれているという事実を認識でき、冷静になれます。

 

またすでに持っているものと比較して、入れ替えてでも目の前のものを持ちたいと思った場合は、1in1outを意識して購入すればバッグがどんどん増えていくのを防げます。「定数」という考え方は他のものにも適用できる便利な考え方なので、ぜひ意識してみてください。

文・イラスト/おふみ 構成/阿部祐子