投資嫌いのパートナーに内緒にしていた株取引がバレた。しかも成績はマイナス…。こんなとき、絶対に言ってはいけない言葉があります。そして、この局面、どう立ち回れば夫婦断絶を回避できるのでしょうか?家計再生コンサルタントの横山光昭さんに話を聞きました。
下手な言い訳をしても、火に油を注ぐだけ
夫や妻に内緒にしていた投資がバレてしまった。といっても、自分の小遣いの範囲でしているだけなら、たとえパートナーが投資嫌いでも、それほどとやかく言われることはないでしょう。
しかし、無断で生活費や貯金の一部を投資にまわして、マイナスになって資金が減っている…となると、話は別です。「なんで黙ってやっているの?」と、怒られても仕方がありません。
しかも、FXや暗号資産(仮想通貨)などのハイリスク・ハイリターンなものに投資をしていて、マイナスになっているとしたら、目も当てられません。
そんなときに下手な言い訳をすると、かえって火に油を注ぐだけです。たとえば「絶対に取り戻せるから」などと根拠のないことを言うと、大ゲンカになりかねません。
まずは月2000~3000円の積立投資で実績をつくる
もっとも、老後資金をつくることを考えたら、投資は必要なことです。もしパートナーが投資嫌いなら、こっそりしないで、きちんと話して理解を得たうえで投資に取り組みましょう。
説得に必要なのは、なんといっても「実績」です。少しずつでも着実に増やせた投資実績を見せれば、パートナーも考えを変えるかもしれません。まずは、自分の小遣いの範囲で軽く実践するのが得策です。
たとえば、投資信託の積立投資なら、月2000~3000円程度の少額でも始められます。おすすめなのは「インデックスファンド」。日経平均株価やダウ平均株価のような指標と同じ値動きを目指して運用されている投資信託です。
インデックスファンドの多くは、コロナショック時のように、短期的には値下がりすることがあっても、長期的に見れば、右肩上がりで値上がりしていきます。だからコツコツ積み立て、長期的に保有していれば、高い確率で元手を増やせます。
このような投資なら、投資嫌いなパートナーも理解してくれるのではないでしょうか。
「ポイント投資」ならハードルがグッと下がる
さらに手軽なのは「ポイント投資」です。買い物で貯めた楽天ポイントやdポイント、Tポイントなどを使って投資ができます。
たとえば楽天ポイントの場合、楽天証券で投資信託や株式などの投資をする時に、購入代金や手数料の支払いにポイントが使えます。購入代金の全額、あるいは一部をポイント払いすることが可能です。
dポイントならSMBC日興証券の「フロッギー」、TポイントならSBI証券の口座で、ポイントで投資商品を購入できます。この投資に使ったポイントは再びポイントに戻すことはできませんが、売却すれば、現金化できます。
また、楽天ポイントやdポイントは「ポイント運用」もできます。これはポイントを運用して増やせる仕組みで、「疑似運用型」ともいわれます。証券口座を開設する必要がなく、手軽に運用を体験することが可能です。こちらはいつでもポイントに戻すことができ、ショッピングなどに使えます。
ポイント投資やポイント運用なら、一切現金を使わずに投資できるので、パートナーの了承がなくても始めやすいはずです。投資に慣れる意味でも役立つので、まずはここから始めてはいかがでしょうか。
監修/横山光昭 取材・構成/杉山直隆 イラスト/村林タカノブ
参考/楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/service/point/investment/
SMBC日興証券「フロッギー」:https://froggy.smbcnikko.co.jp/
SBI証券:https://www.sbisec.co.jp/ETGate
楽天ポイント:https://point.rakuten.co.jp/invest/introduction/
dポイント:https://www.nttdocomo.co.jp/service/dpoint_inv/