公開中の映画『劇場版オトッペ パパ・ドント・クライ』で主人公の風のオトッペ・ウィンディを演じている井口裕香さん。「ウィンディとグータラなところはそっくり」だという井口さんに30代働く女性のリアルな声を伺いました!
「家事は自分のためでなく犬のため(笑)」
── 忙しい毎日を過ごす中で、井口さんの癒しは何ですか?
井口さん:
犬です。正確にいうと、犬のいる自宅です。家に帰って「ただいま」とドアを開け、家の匂いを嗅いだ瞬間にスイッチがオフになります。中学生くらいから犬と暮らし始めて、犬のいない生活は考えられないです。
── 何をして遊ぶのが好きですか?
井口さん:
ただ、そこにいてくれるだけでいいんです。散歩とか、何かをするというよりも、一緒にソファに座ってテレビを観たりするだけでいい。寝るときには、私のお尻の上に乗って眠るのですが、そういう何気ない日常で一緒にいるだけで癒されています。あとは、ごはんをおいしそうに食べている姿を見ると、幸せを感じます。おやつにはフルーツを、今の時期なら梨や柿を私のサイズと犬のサイズで切り分けて、仲良く2人で食べています。
── 一緒に暮らしているという感じですね。
井口さん:
お世話をしているという感覚はないです。朝は起こしてくれるので、どちらかというと、私がお世話をしてもらっている?助けてもらっている感じかもしれないです(笑)。実は私、ウィンディとそっくりでグータラなんです。映画ではウィンディがちょっと成長しちゃったので、今は、私のほうがグータラかもしれないです。
── 具体的にはどんなところがグータラだと感じていますか?
井口さん:
自炊をしたいとは思うのですが、外食のほうが便利でおいしいので、どうしてもそちらを選んでしまいます。犬のために掃除して綺麗にしていますが、自分だけなら部屋が少しくらい汚くても生きていけると思っています(笑)。家事全般、得意じゃないんです。
つい先日、「体調管理のために食事をきちんとしてください」とトレーナーの方からのアドバイスがあったのですが、調理をするのがとにかくめんどくさくて……。今の私の自炊は、素材をそのまま食べるくらいの段階です。きゅうりを洗って味噌をつけて食べる“もろきゅう”レベルなので、まな板を出し、包丁を使ってちゃんと調理するようになれたらな、とは思っています。
── 犬のためならまな板を出して、フルーツをカットしているのに(笑)
井口さん:
自分のためとなると、突然がんばれなくなってしまいます。そういうときは、無理にがんばろうとしないで、「今はがんばらないとき」という考えにまとめてしまうところがグータラなのかもしれないです。体のため、声のため、良いパフォーマンスのために食事は大事と言われ、ハッとしたのですが、できれば避けたいです。とりあえず、今は、野菜を炒めるくらいからはじめようとは思っています。
── 無理に調理をするのではなく、素材を活かすという意味で、素材にこだわるのはいかがでしょうか?
井口さん:
家庭菜園とかですかね。プチトマトとかきゅうりとか、その場でもぎって食べられるものを育てそうです(笑)
「声のお仕事はずっと続けたい!」
── インスタを拝見していると、体のメンテナンスをしっかりやっているという印象があります。
井口さん:
できれば、声のお仕事はずっと続けたいので、今からコツコツとメンテナンスしています。足腰を鍛えること、疲れを溜めないこと、体を労ることを心がけています。年齢とともに重力に負けて垂れたり、衰えたりするのは仕方ないけれど、なるべく現状維持できるようにしたいと思っています。いつまでも楽しく若々しく仕事がしたいですし、健康でいたいです。
若い頃は、「何歳までに何をしたい」という理想はあった気がします。でも、自分の年齢がその理想の年齢に達した今は、あまりそういったライフプランのようなことを考えなくなりました。でも、「いつまでも自分の足で歩けるおばあさんでありたい!」とは思っています(笑)
PROFILE 井口裕香 / 声優、アーティスト
1988年7月11日生まれ、東京都出身。2003年にテレビアニメ「デ・ジ・キャラットにょ」のうさだあかり役で声優としてデビューし、2013年2月に『劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』のイメージソング「Shining Star-☆-LOVE Letter」でソロアーティストデビューを果たした。その後、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」や「Lostorage incited WIXOSS」などさまざまなテレビアニメのテーマ曲を担当し、これまでにシングル13枚、アルバム3枚、ミニアルバム1枚をリリースしている。