義母に対して煮え切らない夫の態度にモヤモヤ
夫は理解してくれていますが、自分の母親に対して私の仕事に丁寧な説明をするわけでもなく、“夫婦関係に口を出すな”とも言ってくれません。ユリさんはいつもそのことにモヤモヤした感情を抱えてきました。夫は母とも妻とも揉めたくないのでしょう。いつも問題からは逃げています。
「義母は夫にとって、ある意味で“過去”の人。私は“現在と未来”を担う立場。義母からみれば、私は最愛の息子を奪った人間です。そう思えば嫁を受け入れられないのは、不思議ではないのかもしれません。ただそれは、息子をひとりの人間として見ていないことになりますが、義母にそういう話をしても通用しません」
ユリさんも息子をもつ身ですが、5歳の息子に対しても子ども自身の考えを尊重しながら育てることをつねに頭に入れているといいます。
義母はユリさんの自宅からバスで30分足らずのところでひとり暮らし。不規則な時間で仕事をするユリさんに、義母は孫の顔を見せてほしいと言ってきます。
「わかっているけど、仕事や研究にもっと本気で取り組みたいんです。息子は保育園に行っているので昼間、誰もいない自宅で勉強するのも私には大事な時間。夫も休日が不規則なので、なかなか義母の希望に応えられない。会えば『主婦っていうのはね〜』と言われるのもキツいですしね」