姑から攻撃される女性

女性にとって嫁姑問題は永遠の課題のひとつ。働き方も多様になっている今の時代においても、「女性の仕事は家計の補助」「主婦はあくまで家事・育児を完璧に」と思っている姑世代はまだいます。夫婦が理解しあっていても、そこに波乱を起こすように介入してくる義母に悩まされている女性に話を聞いてみました。 

「あなたはいくら稼げるの?」義母の口撃がキツい

大学で非常勤講師をしているユリさん(仮名=以下同・40歳)は28歳のときに結婚、現在、5歳の子がいます。夫は2歳年上の会社員です。

 

「夫と知り合ったとき、私は結婚するつもりはなかったんです。もともと大学院に行くつもりだったので。ただ、夫は私の夢を応援する、子どもができたら自分が主になって育てると言ったから結婚しました。とはいえ、結婚当初、夫は洗濯機ひとつ回せなかったんですよ。ひとり暮らし経験もないみたいで。そこから家事をひと通りできるように私が仕込みました(笑)」

 

彼女は結婚後、大学院に行き、一段落したところで出産、そしてまた研究者の生活に戻りました。非常勤講師として働いてもいますが、収入は決して多くありません。

 

「その間、義母に助けられたのは事実です。ただ、義母は私の仕事を理解しているわけではなくて…。あくまでも『息子が悪い女にひっかかって結婚したから、息子を助けてあげる』という感覚。私は研究のことを少しでもわかってもらおうと話しても、『あなた、それでいくら稼いでいるの?』『うちの息子に不自由をさせて、それでも妻かしら』と口調は柔らかいけど、キツい言葉をぶつけてくる」