明けましておめでとうございます。
今年はコロナ禍で、帰省を自粛してご自宅でお正月を過ごした方も多いのではないでしょうか。
せっかくのお正月、配偶者の実家へ行ってどこか肩身の狭い思いをして過ごすより、今年のお正月は気楽でいいよ!という声もちらほら聞こえてきます。確かに、実家、義実家を問わず、自宅以外の場所で何日も過ごすのは、程度の差こそあれ気疲れするもの。
その点、日ごろから義理の両親と同居している我が家のような二世帯同居家庭は、お正月の過ごし方も日常と変わらず気楽なのでは…?そう思っていたことが、私にもありました。
義兄の帰省で一変する我が家の家事分担システム
日ごろの我が家は、家事の分担がかなりできている方ではないかと思います。
朝食は義母担当、夕食は同居嫁である私、風呂掃除は息子の当番。皿洗いや居間の掃除は手の空いている人が。高齢の義父もマメな性格で、日ごろはこちらがお願いしなくてもゴミ出しや片付けなど積極的に動いてくれます。なにかと忙しいお正月もこの調子ならば楽勝…と、同居を始めたばかりの頃の私は楽観視していました。
しかしそこには、二世帯同居家庭ならではのワナがあったのです…
年末年始、我が家には、夫の兄(義兄)が帰省してきます。そう、義両親と同居したことで、我が家は独身である義兄の「実家」ということになったのです。
義兄はとても優しく穏やかな人で、子どもたちともよく遊んでくれるし、我が家に帰省してくることに、嫌な気持ちはまったくありません。
しかし問題は、義兄の人間性ではないのです。
義兄の帰省してきた日から、日ごろそこそこマメに動いてくれる我が家の男性陣が、なんと全くと言っていいほど立ち働かなくなります。でんとテレビの前に座ったまま、お酒を飲みおせちをつまんで、延々と紅白から駅伝やサッカー、ラグビーの中継を見続ける置物と化するのです。
なぜこんな現象が起きるのかというと…
- 義兄がやってくる。義兄は、主婦が二人もいる我が家の家事に勝手に手を出すわけにはいかないので、基本的には座って飲食しテレビを観たり談笑するしかない。
- 夫と義父は、そんな義兄を置いてせっせと立ち働いては義兄が居づらいだろうと付き合って座っているしかない。
- 義母はというと、久しぶりに会った息子の世話を焼きたくてウキウキしており、むしろ普段より忙しく立ち働き、せっせと料理を作ったり布団を敷いてあげたりしている。
- 同居嫁の立場である私、義母が忙しく働いているのに(そして男性陣がやらない分の家事が増えているのに)黙っているわけにもいかず一緒に働くことになる。
こうして、誰も悪意がないのに同居嫁に忙しさのしわ寄せがくる、玉突き式家事分担システム…それが年末年始の我が家の常なのです。納得いかない。理屈はわかるんだけど納得いかない…。