開脚ができるようになる!股関節ストレッチ

 股関節の形状の違いから、男性よりも女性の方が開脚しやすいと言われています。そういった男女差はあるものの、股関節のストレッチによって開脚できると体へのメリットをいっぱい享受できるそう。

 

「腰痛やひざの痛みの予防はもちろん、ももやお尻の血流が良くなるので、下半身のむくみや便秘まで防止につながります。とくに冷えやすく、むくみやすい女性の体にいい作用がたくさんあるので、120度開脚を目標に無理せずに続けてみてください」

 

「超硬い人」向けのストレッチ

開脚するために重要なお尻のストレッチ。開脚が90120度未満の人は、お尻をやわらかくしてツッパリ感を取りましょう。

<方法>

1)あぐらの姿勢になる。
2)右足を左足のもも横に持っていく。
3)両手で右ひざを抱えて胸に寄せて、痛気持ちいいところでストップ。30秒キープを3セット。左右を入れ替えて同じ動作を行う。

 

「超超硬い人」向けのストレッチ

開脚が6090度未満の人は、体重を利用したストレッチでお尻を伸ばしましょう。ポイントは、できるだけ体勢を低くすること。万が一、ひじをつけるのが難しかったら、つけなくても大丈夫です。

 

<方法>

1)四つん這いになったら右足を前に出してふくらはぎを横に倒す。左足は後ろに伸ばしておく。
2)両ひじを床につき、体勢を低くして痛気持ちいいところでストップ。30秒キープを3セット行いましょう。反対側の足も同様に。

 

「超超超硬い人」向けのストレッチ

開脚が060度未満の人は、あぐらや長座の体勢が難しくてもできるこのストレッチがおすすめ。力を入れてひざを開こうとするのを手で押し返すことで、お尻の筋肉をムリなく伸ばすことができます。こちらは、思い切り力を入れて筋肉を緩めるホールドリラックスというテクニックを使っています。この場合、短い時間が適切なので、30秒ではなく10秒としています。

 

<方法>

(1)壁に寄りかかり、両ひざを立てて座る。ひざの外側にそれぞれの手を当てておく。 (2)ひざを開くのと同時に手で押し返し、拮抗した状態で10秒キープ。これを3セット行う。

 

股関節をやわらかくするのは、大きい筋肉から小さい筋肉の順にストレッチすることが大切。今回紹介したのは、そのスタートとなる大きい筋肉のストレッチ方法です。

 

まずは2週間、自分のレベルにあったストレッチを実践し、体の変化を感じたら前回の股関節の硬さチェックを再びトライ。そこで体のやわらかさのレベルが上がっていたら、ストレッチのレベルも1段階上に切り替えましょう。130秒といえども、体がやわらかくなっていく楽しさを体感できるはず。

 

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PROFILE オガトレさん

オガトレ

宮城県気仙沼市出身。理学療法士として、病院勤務やトレーナー活動を経て、ストレッチ系YouTuberに転身。「体が硬くて困っている人をゼロにしたい」をモットーに動画を配信し、チャンネル登録者数61.9万人(2020年10月現在)を誇る。2020年7月に『オガトレの 超・超・超かたい体が柔らかくなる30秒ストレッチ』(ダイヤモンド社刊)を刊行。   

文/船橋麻貴 撮影/富本真之 イラスト/いしかわひろこ