効率的なクレカ払い。下手なクレカ払い。その差は?
実際に、SPUを活用した場合のポイントを試算すると、次のようになりました。支出額は計算しやすくするため、家計調査報告の数字を元に調整しています。
楽天「SPU」活用でポイントはどのくらい貯まる?
1か月に貯められるポイントは3,670ポイント。SPUが適用されない時とは約4倍のポイントになりました。1年に換算すれば、44,040ポイントです。現金と比べてみると、4.4万円分以上も差がつくのは、大きいですよね。
「食料」「家具・家事用品」「被服及び履物」は楽天市場で購入。楽天市場アプリを使って、楽天カードで支払う条件です。とはいえ、毎月の食料などをすべて楽天市場で購入するのはあまり現実的ではありません。ですので、ここでは各支出の半額分を楽天市場、もう半額分はその他の店舗(近所のお店など)で購入することにして計算しました。
これらの支出のうち、楽天市場での購入分はSPUの対象になります。他のSPU対象の楽天のサービスの利用状況に応じて、得られるポイントの倍率がアップします。
「光熱費」は、楽天でんき・楽天ガスに契約し、楽天カードで支払うと楽天ポイントが100円につき2ポイント貯まります。また、「通信費」は、楽天ひかり・楽天モバイルに契約し、楽天カードで支払うと、それぞれ100円につき1ポイント貯まります。
以上のサービスを利用した場合、SPUの倍率は
基本還元率 1倍 楽天カード +2倍 楽天市場アプリ +0.5倍 楽天でんき +0.5倍 楽天ひかり +1倍 楽天モバイル +1倍
合計で6倍、となります。つまり、楽天市場で購入した「食料」「家具・家事用品」「被服及び履物」のポイント還元率が6%に!これに、光熱費と通信費、その他の店舗で購入したポイント分を合計すると、3,670ポイントになるというわけです。
もちろん、これはあくまで概算です。たとえば「楽天銀行と楽天カードを連携させる」「本は楽天ブックスで買う」など、さらに他のサービスも活用すれば、楽天市場の買い物のポイントの倍率が増えるため、ポイントの総数も増えます。逆に「あまり楽天市場は使わない」という場合は、たとえSPUで倍率を上げたとしても、ポイントの総数は減ります。
とはいえ、大切なのは「クレジットカード払いをすると現金払いよりもお得になる可能性が高い」ということです。楽天カードでも、他のカードでも結構です。家計の負担を少しでも軽くするために、賢いクレジットカード払いを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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文/畠山憲一
参考/総務省「家計調査報告」(2019年)・楽天「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」のウェブサイト
※情報は2020年11月10日現在のものです。最新情報に関しては、該当する企業のホームページなどでご確認下さい。