「おじさん世代」の同調圧力に屈しない

——では、パパになる男性たちができることは?

 

岩橋さん:

おじさん世代の同調圧力に負けないこと、ではないでしょうか。女性が子育てをしながら働くことの困難さを間近に見ているのであれば、男性側も勇気を出して定時で帰ったり、育休を申請したりする努力をしていかないと。今の2030代に接すると、子育てにポジティブに関わろうとする男性がすごく増えている印象を受けます。

 

私はどんな人でも成長意欲を持っていると考えています。「仕事なんてほどほどでいいよ」「そんな意識高いこといっちゃって」と表向きは言っている人でも、心のどこかに「成長したい」「変わっていきたい」という気持ちが必ずあるはずです。

 

ワーママの母数が増えたことで、サービスが拡充し、組織や社会も変わってきた。ここ10年のワーママ史から浮かんできた2020年代の新たな課題は、誰にとっても無関係ではありません。

 

ここから始まる次の10年を、あなたはどんな風に過ごしたいですか? 今いる場所で、そのために何ができそうですか? #私のワーママ年表 は、そのことを考えるきっかけになってくれるはずです。

 

PROFILE 岩橋ひかりさん

岩橋さまプロフカット
株式会社MYコンパス代表取締役、キャリアコンサルタント。オンラインキャリア講座「#MYコンパスキャリア」運営。「#MYコンパスラボ」主宰。10年間の会社員生活を経て35歳で起業。著書に『最強のライフキャリア論。』(時事通信社) がある。

 

文/阿部 花恵