悠木碧さんと小林星蘭さん
”ゆめペンダント”を手にニッコリ!

 

『映画ヒーリングっど❤プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』が3月20日(土)より公開中。

 

CHANTO WEBでは、キュアグレース/花寺のどか役の悠木碧さん、映画オリジナルキャラクターのゆめアールプリンセス・カグヤ役の小林星蘭さんにインタビュー。前編では映画の見どころや、プリキュアの思い出、本作に登場する“ゆめのまち”にちなみ、お二人の夢にまつわるお話を伺いました。

 

—— 台本を読んだときの印象を教えてください。

 

悠木さん:

盛りだくさんで、プリキュアならではのお祭り感があると思いました。楽しいことで彩り、美味しく味付けして、きれいに盛り立てて、本当に言いたいことを心の中に届けるという“気合い”を感じました。

 

後半はアクションシーンが多く、喋りながら闘う描写がたくさん登場していたので「めちゃくちゃしゃべるやん!」って思いました(笑)。いつもののどかよりも若干前のめりな印象を受けました。それは、守るべきものとして登場したカグヤと一緒に闘うのぞみちゃん(「プリキュア 5」キュアドリーム/夢原のぞみ)の勇姿に、焚き付けられたのかななどと解釈して読んでいました。

 

小林さん:

映画には、小さい頃に見ていた「Yes!プリキュア5GoGo!」が出ているので「決め台詞言ってる!」などと興奮しながら読み進めました。今、まさに「プリキュア」にハマっている世代、そのお母さんたち、そして私のように小さい頃プリキュアを観ていた世代、といろんな世代が一緒にこの作品を観ると想像するだけでなんだか、ふっとこみ上げるものがあります。

 

また、カグヤちゃんとお母さんとの関係がすごく素敵に描かれていると思いました。大好きな「ヒープリ」、「プリキュア 5」と一緒に自分の演じるキャラクターが台本の中にいる感動を胸に、心から楽しみました。

 

2020 映画ヒーリングっど♥プリキュアのイメージカット
©2020 映画ヒーリングっど♥プリキュア製作委員会

 

—— 子役としてお仕事をしてきたという共通点のあるお二人ですが、お互いの印象を教えてください。

 

悠木さん:

子役界でいうと、星蘭ちゃんはスター級の子役。スター子役あるあるなのですが、よっぽど勘がいいか、もしくはすでに人生2周目なんだろうなと(笑)。ものすごくしっかりしていて、人間力が高くて尊敬できると感じました。

 

でも、ちゃんと年相応の爽やかさもあったので、人生2周目タイプではなく、今のこの人生をきちんと歩いてきた人だと思います。密度の高い人生を過ごし、成熟させている人というインパクトがありました。

 

小林さん:

恥ずかしくなるくらい褒めていただきましたが、家ではダラダラ過ごして何もしないタイプです。悠木さんは、画面越しの憧れの人で、とても大きな存在です。お会いするまですごくドキドキしていました。

 

実際に会って、最初に思ったのは「私と同じくらいの身長なのに、どこからあの素晴らしい声が出るのだろう」ということでした。体の構造がどこか違うのかなと思ったりして(笑)。今まで培ってきたものの大きさを感じると同時に、普段おしゃべりしているときに感じる親近感も心地良くて。喋り方も、言葉の使い方もすごく好きです。頭の回転がとんでもなく早い方という印象はとても強いです。

 

2020 映画ヒーリングっど♥プリキュアのイメージカット
©2020 映画ヒーリングっど♥プリキュア製作委員会

 

—— 悠木さんから見て、小林さんの演技はいかがでしたか?

 

悠木さん:

とても誠実に演じてくれたことで、アイドルとしてのカグヤちゃん、普通の女の子としてのカグヤちゃんを素敵なキャラクターにしてくれたと思います。アイドルとしての神々しさもありつつ、少女としての愛おしさもある。そのバランスが絶妙だと思いました。私では出せない味ですし、とても勉強になりました。真似してできるものではないので、すごく素敵だと思います。

 

2020 映画ヒーリングっど♥プリキュアのイメージカット
©2020 映画ヒーリングっど♥プリキュア製作委員会

 

—— 映画のテーマは「ゆめ」。お二人の叶えたかった夢、または叶えたい夢を教えてください。

 

悠木さん:

イラストレーターになりたかったです。でも、絵を描くことは好きだったのですが、言われた通りに描くことは苦手だったので、私には向いていないことに気づきました。絵は趣味にしたほうがいいとう母のアドバイスもあり、では、自分は何になりたいのか、と改めて考えたときに、自己表現が好きで楽しいと思っていたので、職業としてお芝居の道に進むことを選びました。

 

好きなものとなりたいものが必ずしも一致しないことを早い段階で気づけたことは大きかったし、絵を描く以外にも好きなことがあってよかったと思いました。

 

小林さん:

私はデザイナーさんになりたかったです。お仕事でスタイリストさんに洋服を選んでもらっているときには、「スタイリストさんになりたい!」と思っていたのですが、徐々に興味が「洋服を作るのってどういう仕事なんだろう」という方向に移って、デザイナーさんに憧れていた時期がありました。今考えると、画才も洋服を選ぶセンスもないのに、なぜ興味を持ったのだろうって感じです(笑)。

 

「声優さんになりたい」という気持ちが強く出てきた頃には、消えていた夢でした。今は、声優のお仕事もたくさんできて、ついに「映画プリキュア」にも出演できて、とんでもない夢を叶えてしまったといううれしい気持ちがあります。次の夢は「プリキュア」として出演することです。

 

悠木さん:

大丈夫、きっとなれると思う!

 

小林さん:

悠木さんのお芝居を見て、いろいろと勉強になったので、これからもがんばりたいと思います。

 

… 後編では、本作で描かれる「親子の絆」をテーマに、子役として小さい頃からお仕事をしてきたお二人とお母さんとの関係について、たっぷりと語っていただきます!