貯金や家計管理の話をしようとすると、のらりくらりと逃げる夫。その態度にイラッときて、「ちゃんと聞いてよ!」というと、「うるさいな!」と言い返されて夫婦ゲンカに。そんな悩みを抱える人は少なくないでしょう。夫婦間で冷静にお金の話し合いをするためには、どうすればいい?家計再生コンサルタントの横山光昭さんにアドバイスしていただきました。 

「言い方」を変えれば、9割はもめなくなる!

 

「夫婦でお金の話をすると、すぐにケンカになる」という話は、私もよく耳にします。弊社の家計相談でも、「夫婦だけでは話し合いにならないから、利害関係のない人に見ていてほしい」という理由で、訪れるご夫婦が少なくありません。

 

将来を考えれば、お金の問題は真剣に話し合うことが不可欠です。ただ、夫婦のどちらかがのんきだったり、いい加減だったりすると、一方はついキツい言い方をしてしまいがち。冷静に話し合うためには、言い方を変えることも大切です。

 

「ちょっと得しそうな話」から入ってみる

 

妻が真剣に考え、夫がいい加減でケンカになるパターンでよく見られるのは、話を持ちかけたのに、夫が面倒くさがって応じないことです。これを解決するポイントは、本題ではなく、軽い話題から始めること。それも、「ちょっと得しそうな話」から始めると良いでしょう。

 

今なら、 「『マイナポイント』が話題になっているけど、始めた方がいいかな?」 「うちも、GOTOキャンペーンで、どこか旅行する?」 といったことです。

 

このような軽い話から始めると、いつもは面倒くさがる夫も、話に乗ってきやすくなります。そんな軽い話題で会話のきっかけをつかんだら、その流れで貯金や生命保険などの本題を持ちかけてみましょう。そうすれば、夫も「いま、忙しいから」とは言いにくくなるはずです。

 

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