共働き時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。
社内公用語を英語とし、70を超える国と地域出身従業員が働く楽天。2015年に二子玉川に移転した社屋「楽天クリムゾンハウス」には、カフェテリアをはじめ、祈祷室(礼拝専用室)や社内託児所、母乳を冷凍保存できる搾乳室など誰もが働きやすい設備が整っています。「働くに当たって国籍や性別は気にならない」とする同社は、いかにしてそうなったのでしょうか?
労務企画運用や従業員専用託児所「楽天ゴールデンキッズ」運営に携わる国本明さんと李采蓉さん、楽天ゴールデンキッズ利用者である玉置明子さんに楽天での働きやすさについて伺いました。
PROFILE 国本明さん
PROFILE 李采蓉 (Lee TsaiJung)さん
PROFILE 玉置明子さん
多様性のある従業員が働きやすい仕組みが詰まった「楽天クリムゾンハウス」
──社内公用語を英語化するなど、楽天ではグローバルな文化が根付いています。2015年に移転した社屋「楽天クリムゾンハウス」でも、多様性のある従業員が生き生きと働ける環境が整っていますよね。オフィスにさまざまな人がいることでママ社員など女性も働きやすくなると思うのですが、皆さん、実際に働かれていて多様性を実感する瞬間はありますか?
李さん:
私は台湾出身ですが、楽天では外国人・日本人といった国籍の壁がないと感じます。70を超える国と地域出身の従業員が働いているため、たとえば従業員が無料で利用できるカフェテリアにはイスラム教徒向けのハラルメニューやインドベジ向けメニューもあります。フラットに色んな文化を持つ人が働いていますし、会社としてもその多様性を受け入れる姿勢があるので働きやすいですね。
国本さん:
楽天ではダイバーシティが当たり前になっていますね。「楽天クリムゾンハウス」には、健康面も考慮して電動で高さを変えられる昇降デスク、障がいを持つ従業員も働く社内コンビニエンスストア「楽天クリムゾンストア」、楽天クリニック、楽天フィットネスクラブ&スパなど、従業員が働きやすいように多種多様な設備や仕組みがあります。
国籍や障がい、ライフスステージなどに左右されずに働けるよう、会社が社内環境を整えることでバックアップしているんです。
──なるほど、バックアップという考え方はいいですね!
玉置さん:
社内託児所の「楽天ゴールデンキッズ」も、そんなバックアップのひとつです。実は、私もこの「楽天ゴールデンキッズ」に救われた一人なんです。
私の場合、第一子の保活がうまくいかなくて…。このまま子どもを保育園に入れられなかったら仕事を辞めなければいけないかもしれない、というときにタイミングよく「楽天ゴールデンキッズ」ができたんです。そのおかげで無事仕事に復帰できました。今では2人の子どもを預けて働いています。
でもこれって、珍しいことではないと思うんですよね。世の中には子どもを保育園に預けられないから仕事の復帰時期が遅れたり、会社を辞めざるをえない働くママが数多くいると思います。スキルもやる気もあるのに、子どもを預けられないから職場から離れるのは、本人にとってはもちろん、会社にとっても大きな損失です。
──つまりそういう「○○ができれば仕事を続けられるのに…」という人を、オフィス環境や設備でバックアップしているんですね。
国本さん:
その通りです。弊社の従業員平均年齢は30代前半で、育児中の従業員も多く働いています。玉置さんが利用している楽天従業員専用の託児所「楽天ゴールデンキッズ」は、仕事もしつつ、育児もきちんと全力投球できるような働きやすい環境を作ろうとできたものです。何かあった時にすぐ駆けつけられる安心感は利用者に好評です。社内公用語が英語の楽天らしく、英語を取り入れた教育も保育活動内で行っているんですよ!