その土地の文化や歴史を、五感を通して感じることができる料理。外出や旅行を自粛する日々が続き、「どこかに行きたい!」と感じる方も多いのではないでしょうか?そこで、今回はおうちで作れて、ちょっとした異国気分も味わえる、世界のレシピを紹介します!
レシピを教えてくれたのは、世界の国々を旅し196カ国のレシピを習得した本山尚義さん。第2回目となる今回は、酸味が効いていてサッと食べられるメニューです。
素材の味を活かす!塩とレモンのサラダ「シャカロ」(タジキスタン)
「暑くて、料理をする気もしない…」。そんなときに、ササッとできるのが中央アジアの国・タジキスタンのサラダ「シャカロ」です。塩をふりかけた材料を手もみし、レモンをかけたら出来上がり!
「ポイントは野菜をしっかり揉み込むこと。シンプルな味付けなのに、野菜の旨味が効いて美味しいですよ。肉料理とも相性抜群!現地では、羊肉の串焼きと一緒に食べたり、プロフ
(炊き込みご飯)と一緒に食べることが多いです。簡単に作れるので、夕食にもう一品ほしい時などにも重宝しますね」
名前は違えど、このお手軽サラダはイスラム圏や中央アジアの国でよく作られているもので、トルコの「羊飼いのサラダ(チョバン サラタス)」やウズベキスタンの「アチチュク」とほぼ同様。
なぜ多くの国で、似たようなサラダが作られるのかと考えていくと、そこに東洋と西洋をつなぐ交易路・シルクロードの存在があります。長い時と東西の交易を経て、各国に伝わったサラダと考えると、とても感慨深いですね。
【材料(2人分)】
A|きゅうり……1本(輪切り) A|玉ねぎ……1/2個(薄切り) A|トマト……1個(細切り 5 ㎜) A|パプリカ(黄)……1/2 個(薄切り) 塩……小さじ1レモン汁……小さじ 1
ドライパセリ……小さじ1
【作り方】
① ボウルにAを入れて、塩を振り、野菜の水分が出てくるまで、手で20秒ほどしっかり揉み込む。 ② レモン汁を加えてあえる。パセリ
(あれば生のもの)をちらせば、出来上がり!