コロナ禍の家事疲れの度合いで男女差が目立つ…

暮らしの変化にともない、家事をめぐって起きている男女間の意識のすれ違い。それはこんな数字の結果にも表れています。「家事が増えているという実感は女性の方が強い」。具体的に見ていきましょう。

 

「在宅勤務をしていると、家事の総量が増える」という質問では、「そう思う」と答えているのが、共働き世帯の男性が36.6%なのに対して、共働き世帯の女性は50.1%と差が開きました。

 

見逃せないのは「家事」で疲れていると答えた人の割合で、さらに男女差が生まれています。

 

まず共働き世帯の男性では、前年30.2%、緊急事態宣言中が26.5%、緊急事態宣言解除後の現在は22.9%と「家事で疲れている」と感じている人が減少。それに対して共働き世帯の女性は、前年60.4%、緊急事態宣言中は63.7%、緊急事態宣言解除後の現在は56.1%と男性に比べて高い数値で、特に緊急事態宣言中には男性とは逆に増加を見せました。

つまり、男性がコロナ禍で仕事も家事もやりやすくなったと感じている一方で、女性は家事の負担が増えて、そのぶん疲れを感じていることがわかったのです。さらにそれは男性が気づかないうちに大きく膨らんでいる可能性も。

 

感染流行前から夫婦間で家事を分担していた家庭の方が“夫婦共疲れ”気味…

家事が増えて疲れてしまっている傾向は、感染が広がる前から家事を分担していた世帯に特に強く見られることも、調査結果が示しています。

 

これは3040代男女全体の数字ですが、コロナ禍をきっかけに「それ以前よりも家事分担を夫婦で進めた」と答えた人の調査結果を見ていきます。

 

これによると、家事のことで相手を注意したり、ケンカになったりと“お互いに疲れていて何かしらのトラブルになった経験がある人”は、緊急事態宣言中で男性は54.1%、女性は48.2%とおよそ半数にのぼりました。

 

全体でみると、家事分担の比率が変わらなかった人(40.4%)に比べて、家事分担を進めた人では51.2%と、10%以上トラブルが多いという結果に。さらに、コロナをきっかけに家事分担するようになった人(50.4%)と比較しても、よりトラブルが多かったことがわかります。

 

こうした“夫婦共疲れ”を感じている共働き世帯が多いことは、CHANTO WEBの読者モニター調査「@CHANTO調べ」でも見られました。「夫婦共疲れを感じることがありますか?」という質問に、「よくある」が42%、「ときどき」が43%と、計85%もの女性が「ある」と答えるなど、夫婦での家事分担に限界を感じていることがわかっています。

 

 

自分たちでできるじゃん!とカンチガイする男性と家電に頼りたい女性…

家事をラクにするために、欲しい機能を備えた家電の導入も検討したいところ。しかし、そこにも男女間の意識のギャップは生まれていました。

 

「家事を家電に任せることで、自分自身に時間的な余裕・ゆとりが生まれると思う」という質問に対し、「思う」と答えた人は、共働き世帯の男性は前年が71.4%、今回は64.3%と減少傾向に。対して共働き世帯の女性は、前年が79.7%、今回は82.5%と上昇しています。

男性が「在宅ワークで、家事も自分たちでできるとわかった」と思っているのに対して、女性は「もっと家電に頼りたい!」…そんな心の悲鳴が聞こえてきそうな、切ない結果です。

 

さらに、「家事を家電に任せて負担を減らしたい・削減したいと思うか」との質問には、今回87.4%と9割近くの女性が「そう思う」と答えました。20174月に実施した調査結果の69.9%、前年の84.2%と比べると、女性の“しない家事”ニーズはこの3年間で最高に!

 

緊急事態宣言が解除された後も、通勤と在宅のハイブリッドで仕事と家庭を両立している人は多いでしょう。名もない家事もあわせると、全体的に家事量はますます増えていくことが予想されます。肉体的・精神的に「疲れている」実感がさらに大きくなる前に、家電を上手に取り入れながら気持ちに余裕がもてる生活を実現したいものです。

 

「@CHANTO調べ」でも、この夏、コロナによって取りやめた旅行や帰省の代わりに、「家電」を購入した人が多い結果に。家電に投資する流れはこれからも続きそうです。

 

お互いに理解しあう夫婦の方が便利家電導入にも積極的!?

最後に、希望がもてる調査結果を1つ紹介します。

 

3040代夫婦全体の数字ですが、「コロナ感染拡大流行期間を経て、家事が大変であるという理解が夫婦で深まった」という質問に対して「NO」と答えた男性は、「家事を家電に任せて負担を減らしたい・時間を削減したい」人が70.0%なのに対し、「YES」と答えた男性は、81.4%と高い数値を示していました。

 

正解がない、際限がない、永遠に終わらない、「無限家事地獄」。相手の大変さを夫婦で理解しあうことは、その後の関係や行動にも前向きな効果を生み出すと言えそうですね。

 

「どんなふうに大変か」を冷静に言葉にしてみる、気になる家電を夫婦で見に行ってみる。家事について話し合う時間をもつこともおすすめです。その積み重ねが家事の負担を減らし、理想の夫婦関係を育てるきっかけになるかもしれません。

 

 

コロナ禍の中で家事による女性の負担が増えている実態、その意識に男女差が生じている現状。まずはそれを自覚する必要があります。

 

日々負担に思うことや苦手なことを無理して頑張っていませんか?ぜひ夫婦で暮らしを見直してみてください。賢い機能を備えた家電に頼って「しない家事」をチョイスすることもひとつの手です。

 

「しない家事」をサポートする家電はこんなに!

間取りをすばやく正確に認識する次世代ロボット掃除機
「ロボット掃除機<ルーロ>」MC-RSF1000

新搭載のレーザーSLAM

(※1)により間取りをすばやく正確に把握し、効率的にしっかりお掃除。部屋と部屋の敷居やマットなど約2.5cmまでの段差もスムーズに乗り越え(※2)、人の目では見逃しがちな小さなゴミもしっかり取り除く。デザイン性と作業効率を追求したフォルムも魅力。オープン価格/パナソニック

(※1)SLAM(スラム)技術・・・Simultaneous Localization and Mapping(自己位置推定と地図作成を同時に行う技術)

(※2)床面の材質や形状によって乗り越えられない場合があります。

 

 

髪の毛やペットの毛がほとんどからまない、お手入れがラクなブラシが便利
コードレススティック掃除機 「パワーコードレス」 MC-SBU840K

気付いた時にサッと使えて、しっかり掃除できる、高い吸引力も好評のパワーコードレス。新製品はブラシのお手入れがラクになる新機能「からまないブラシ」をはじめ、ラクに使えて、しっかりキレイになる機能が搭載。ハウスダストなどの「見えないゴミ」まで逃がさない「クリーンセンサー」も。オープン価格/パナソニック

 

 

50℃以上の高圧水洗で洗いにくいものまで洗え、除菌(※3)もできる
食器洗い乾燥機 NP-TZ300

50℃以上の高圧水洗により洗いながら除菌(※3)まで完了。大皿はもちろん、フライパンや鍋、まな板などの調理器具まで一度に洗える。コンパクトなデザインで限られたスペースにも置きやすい。オープン価格/パナソニック

(※3)「乾燥のみ」の設定では除菌できません。〈除菌の試験内容〉●試験機関:(一財)日本食品分析センター ●試験方法:寒天平板培養法 ●除菌方法:加熱高温水噴射方式 ●除菌対象:庫内食器類 ●試験結果:99%以上の除菌効果。 試験成績書発行年月日:2020年1月17日 試験成績書発行番号:第19140845001-0101号 除菌効果は、食器の量や位置、汚れの程度により異なります。

 

 

ガンコな汚れも自動2度洗いでしっかり落とす
ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX900BL/R

本洗いの前に予洗いをすることで分け洗いしなくても汚れ移りを防止する「2度洗い」モードと約40℃毛布コースを新搭載。洗濯槽を自動で除菌

(※4)し、黒カビの発生を抑制する(※5)自動槽洗浄や、一番よく触れるハンドルと手入れがしにくい窓パッキングの抗菌などにもこだわった商品。大好評の液体洗剤・柔軟剤の自動投入と温水泡洗浄も搭載。オープン価格/パナソニック

(※4)[試験機関](一財)日本食品分析センター [試験成績書発行年月日] 2014年4月22日 [試験成績書発行番号]第14031842001-01号 [試験方法] ドラムおよび外槽に取り付けた菌液付着プレートの生菌数測定 [除菌方法]「自動槽洗浄」による [対象部分]ドラムおよび外槽

(※5)[試験機関](一財)日本食品分析センター [試験成績書発行年月日]2014年4月4日 [試験成績書発行番号]第14018475001-02号 [試験方法]ドラムおよび外槽に取り付けた培地付着プレートの黒カビ抑制確認 [黒カビ抑制方法]「自動槽洗浄」による [対象部分]ドラムおよび外槽

 

 

泡のパワーで手入れがよりラクに
温水洗浄便座 ビューティ・トワレ AWMシリーズ

便器面を泡でコーティングすることで、こびりつき汚れ・輪じみ汚れ・飛びハネ汚れからトイレを守る。泡の素は台所用の中性洗剤なので、専用の洗剤を用意する必要がなく、段差や継ぎ目が少ないデザインでお手入れがラクなのも嬉しい。オープン価格/パナソニック

 

 

■調査概要

調査エリア:関東(1都6県)・関西(2府6県)

調査対象者:20~69歳男女

サンプル数:3,000(うち30~40代共働き夫婦は1328)

調査期間:2020年6月26日~7月3日

調査方法:インターネット調査

*なお、調査ではコロナ前を「感染流行前」、コロナ中を「緊急事態宣言中」、コロナ後を「緊急事態宣言解除後」と定義。

 

取材・文/高梨真紀 イラスト/小幡彩貴 出典/パナソニック『家事に関するライフスタイル調査 第4弾』(2020年)