細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』が大ヒット公開中です。現地時間17日に閉幕した第74回カンヌ国際映画祭では、「カンヌ・プルミエール部門」に選出され、公式上映となったワールドプレミアでは14分にわたるスタンディングオベーションも! 日本公開初日に開催された舞台挨拶には、細田監督がカンヌから生中継という形で参加。中村佳穂さん、成田凌さん、染谷将太さん、玉城ティナさん、幾田りらさん、佐藤健さんらキャスト陣と、アフレコの様子やカンヌでの反応、作品の魅力を語っていました。
佐藤健さんが「教えを乞いたい!」と絶賛
中村佳穂さんの表現力を解説!
声優初挑戦の中村さんが「佐藤さんと会うのをとても楽しみにしていました。知り合いから佐藤さんはすごくおもしろい、やさしいと聞いていたので」と、周囲に“恋人気分になれる”と人気の佐藤さんの公式LINEを利用している友人が多いことを明かし、演技も現場での佇まいも「本当に素敵な方でした」とアフレコを振り返っていました。
一方の佐藤さんは「中村さんは素晴らしい表現者です。歌うようにセリフを言い、語りかけるように歌を歌う方です。“はぁ”という息づかい、呼吸がすでに歌っているという印象です」とニッコリ。「どうやってるの? と教えを乞いたいと心から思いました」と中村さんの表現力に感動した様子でした。
成田凌さん「お母さんのように優しく包み込むイメージで」
成田さんが演じたしのぶくんというキャラクターは、主人公すずの幼なじみで、常にすずを見守っています。セリフも見た目もかっこよく、学校では女子の人気もとても高い男の子です。中村さんは「すず! と名前を呼ばれるシーンで、私自身もドキッとしてしまいました」と告白。さらに「アフレコのときから、グッズが出たら売れそうなキャラクターだと思いながら演じていました」としのぶくんのカッコよさを解説。
成田さんは「お母さんのようにすずを優しく包み込むイメージで演じました」とアフレコを振り返り、しのぶくんの優しい感情が見えるような演技を心がけていたことを明かしていました。
染谷将太さん「現実では起こり得ない感動がある!」
『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』に続き、本作で3回目の細田監督作品への参加となる染谷さん。『おおかみこどもの雨と雪』では先生役、『バケモノの子』では九太(青年期)役、そして『竜とそばかすの姫』では、すずの同級生でカヌー部の熱血男子・カミシン役を演じています。
「没入感がすごい作品で、一瞬で観終わってしまったという印象です。心を持っていかれましした。現実世界では起こり得ない感動があります。唯一無二の世界観です」と最新作の出来栄えに感動した様子。「現実世界と日本の原風景とのギャップもすごいですし、細田監督らしい“淡い”シーンも登場します」と作品の見どころを説明していました。
「仮想世界<U>のスケールや、ベルの歌声はもちろん、日常の些細なシーンでの感情のささやかなところまで隅々まで伝わっていたという印象」とカンヌでの観客の反応を伝えた細田監督。作品のスケール感、ベルの美しい歌声、何気ない日常を描きながらも心動かされるシーンなど、作品の見どころについては別途たっぷりとお届けします!