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仕事などの都合で転勤を余儀なくされることもあるでしょう。しかし子育ては1人ではできません。知らない土地で子育てすることは不安ですよね…。「いつやってくるか分からない転勤の辞令に怯えることなく、安心して子育てができますよ」と語るのは株式会社エムステージグループ広報の武田友美さんです。
エムステージの選べる働き方制度
制度名称:選べる働き方制度 導入開始日: 2018年10月から実施中 対象者:全社員 今までに利用した人数:全社員
教えてくれたのは…
広報 武田友美さん
──2018年10月より「選べる働き方制度」を導入したそうですね。どのような働き方ができるのでしょうか?
武田さん(エムステージ):
選べる働き方制度は総合職であっても、残業・転勤の有無を選べる働き方です。社員が自身の働き方を「総合職」「エリア総合職」「限定総合職」の 3 種類の中から選ぶことができ、それぞれ転勤の有無や残業の有無などに違いがあります。申請は1年に2度受けつけており、ライフステージやライフイベントに合わせ柔軟に働き方を選択できるんです。
──なぜこのような制度を導入したのでしょうか?
武田さん(エムステージ):
弊社の社員の平均年齢は34歳、女性が6割の職場のため、男女ともに子育て中の社員が多い職場です。 総合職として成⻑していきたいが、残業や転勤はできないといった事情があるのは当然です。かといって子育て層だけを優遇して人事異動の対象から外すことは公平性の観点からできませんでした。 子育てに関わらず、全社員が自分の望むワークライフバランスを選択できるようにすることで、やりがいのある仕事とプライベートの両立をしてもらおうと考えたことがきっかけですね。
精神的な安定があるから仕事を頑張れる
──導入した結果、社員の反応はどうでしたか?
武田さん(エムステージ):
転勤があるかもしれないという不安を抱えることがないので、日々安心して暮らせることが精神的な安定になっているとの声が寄せられました。子育て家庭にとって、子どもの成⻑に合わせて働き方を選べるのはとても魅力的な制度だと思います。
──独身や子どもがいない方にはどのようなメリットがあるのですか?
武田さん(エムステージ):
独身や子どもがいない方からも、転勤させやすい、残業も頼みやすいという風潮も感じず、平等に扱われるので嬉しいとの声がありました。全社員に対し公平性の高い制度を作ることで、子育て家庭も安心して制度を使っていけます。
一時は子育てで仕事を諦めても、もう一度帰ってこれる
──エムステージさんは他にはどのような制度がありますか?
武田さん(エムステージ):
子育て中の社員向けのものだと、共働きの家庭を対象に小学校入学までのあいだ、幼児1人につき月額1万円までの託児費を補助する託児費補助制度。育児・介護短時間勤務制度では希望に応じて労働時間を1日最大6時間まで短縮できます。ジョブリターン制度では子育てや家族の介護などで退職した社員のために再入社制度を設けています。
──ジョブリターン制度があると、一時は子育てで仕事を諦めても落ち着いた頃に復帰できますね。
武田さん(エムステージ):
そうですね。やむを得ない事情によって、キャリアを中断してしまう社員はいます。そんな社員自身の成⻑のために子育てが落ち着いてから、再度キャリアへチャレンジするための制度です。社員の持続的なキャリア形成を支援しています。
会社概要
社名:株式会社エムステージ
従業員数::123人
設立年月日:2003年
業種::医療・ヘルスケア
事業内容:企業向け健康経営支援、医師向け人材総合サービス、医療機関向け採 用支援、メディア事業
… 子育ても仕事も頑張りたいママであっても、両立するのは難しいと感じることがあります。その瞬間「子育てと仕事は両立できない」とほとんどのママはそれまで積み上げてきたキャリア諦めてしまいますよね。しかしエムステージ社のように選べる働き方制度やジョブリターン制度があることで、キャリアを諦めることなく働くことができます。社員が働きやすいと感じる根底には「安心」がある、武田さんはそのことを教えてくれました。
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取材・文/ひなたきこ