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vol.38 コロナ禍での防災

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.38は「コロナ禍での防災」についてです。

近年、台風や地震などさまざまな自然災害が頻発していますが、特に今年は新型コロナウイルス感染症も広がり防災のあり方も変わってきています。例えば、これまでは災害が起きた場合は避難所へという考え方が一般的でしたが、安全な場合は自宅に留まる「在宅避難」や親類や知人宅・ホテルへ避難する「分散避難」という方法が呼びかけられています。

 

今回は、CHANTOモニターのみなさんにコロナ禍を経験した上での防災意識の変化について調査

しました。

マスクやアルコール消毒液の他、ママたちが買いたしたものは?


最初にコロナ禍を経て、防災に対する考え方は変化したかどうかを尋ねました。結果は、「変わった」23%、「少し変わった」53%、「あまり変化していない」19%、「変化していない」5%となっています。「変わった」「少し変わった」を合わせると、76%が自身の防災意識の変化を感じています。

 

では、どんな変化があったのか家庭の備蓄品について聞きました。

 

コロナ禍を経て防災用品に買い足したものは、「マスク」「アルコール消毒液」と回答した人が最も多く、他に「ポリ手袋」という意見も

目立ちました。人が集まる避難所での感染を避けるためのグッズを多くの人が防災リュックに準備しています。

 

新たに買い足した食品備蓄については「レトルト用品」「缶詰」「水などのペットボトルの飲料」という意見が上位を占めました。そして「冷凍食品」や「乾物」などが続きます。

 

長期保存の効く非常食を買い足していた人もいましたがごくわずか。この春の外出自粛の影響で食品ストックを増やした家庭も多く、日常のストックと災害用のストックを区別しないスタイルが広まりつつあるようです。消費期限の近いものから使用し買い足していけば無駄もなく、普段から食べ慣れたものを非常時にも使えるので精神的な安心材料にもなりそうです。

 

「コロナ禍で災害が起きた場合、どんなことが気がかりですか?」という問いには、「避難所の密や衛生状況」「避難所に行くか、自宅避難するかの判断がつきづらい」ということが上がっていました。

 

在宅避難や分散避難の考えが浸透するにつれて、これまで想定していた避難の方法との違いにみなさん悩んでいることがわかります。

 

災害が起こる前に自宅周りのハザードマップを確認し、どういう災害が起こったら避難所に行くのか、自宅に留まるのかを確認しておくことも大切です。感染防止のため避難所の収容人数制限が行われることもあるため、各自治体の防災情報のチェックも欠かせません。いざというときに慌てないために、事前に家族で情報を共有しておき

たいですね。

 

日々のストックを増やすことは災害時だけでなく、今後コロナウイルスの感染が再拡大し外出しづらくなった場合にも役立ちます。今までは災害時は3日分の備蓄が必要と言われていましたが、よりストックを増やすことを検討してもいいのかもしれません。引き続き、台風・豪雨に注意が必要な時期が続きます。改めてマスクや消毒液などの感染対策グッズを防災リュックに準備したり、食品、日用品のストックの確認を行っておき

ましょう。

 

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取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

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©️CHANTO調べ 調査期間:2020年8月5日〜11日 調査対象:CHANTOモニター82人