前回記事「怠け者には縁遠い朝4時起きが意外なほど自分に合っていた件。」を読んでくださった方から、「いったいどうしたら朝早く起きられるようになるんでしょうか」とのお問い合わせを多数いただきました。

 

朝4時に起きる生活にもすっかり慣れて、「起きること」自体はさほど苦にならなくなってきた私ですが……起きる瞬間は4時であろうと8時であろうとだるい。

 

設定時間に最も近い“眠りの浅いタイミング”で起こしてくれる目覚ましアプリなどを使って、寝起きのつらさを軽減させるなどの工夫もしていますが、そこまでして継続できている理由はやっぱり「朝4時に起きることによるうまみ」に味をしめたからにほかなりません。

 

前回は「頭がスッキリして仕事がはかどるから」なんてことを格好つけて書きましたけれどもね……確かにそれも4時起きを続ける大きな理由ではあるのです。でも、それだけじゃはっきり言って続かない。わたしの怠け癖は筋金入りなのだ。

 

ひとりでゆっくりと過ごす時間が欲しいと思ったら、深夜か早朝に限られてしまうのは、子育て中の“あるある”です。以前の私はその時間を深夜に取っていて……気付いたらとても太っていました。

 

深夜の空腹に抗うのはとても辛い。しかも、遊んでいるのならともかく「私は深夜にまで及んで仕事を頑張っている」という自負が更に食べたい気持ちを増幅させる。こんなに頑張っているんだから少しくらい食べたっていいでしょ、まだしばらく起きてるし!

 

結果、食べる。なるべくカロリーの低そうなものを、後ろめたさ全開の気持ちで。それでもやっぱり身体には響くもので翌朝後悔、そしてちりも積もればなんとやらで、体重もアレだし当然肌も調子が悪い……という負の永久構造。

 

なんだか身体的にもそうですが、精神面でも良くないですよね、これ。どうせ食べるなら楽しい気分で食べたいですし。

 

ひとり時間を朝に取るようになって良かったのは、そういったイライラや罪悪感に悩まされなくなったこと。そして、ある時期から突如体重がスルッと3kg落ちて、その状態がキープできているということ。なにより見た目が変わりました。むくみがとれたのかしら。

 

深夜の間食がよくないことはもちろんですが、お酒を飲まなくなったこととか、代謝の問題とか、睡眠をとるのにいい時間とか……要因はいろいろあるのでしょう。体質にもよると思いますし、断言はできないけれど。

 

そりゃ、味をしめますよ。不純ですがやっぱり、痩せるって嬉しいもの。

 

実はこんなスペシャルなうまみがあったから続いている、わたしの朝活。なんだか仕事がおまけのようになってしまいましたが、自分が満足できているのならばそれでいいのだ。

 

 

 

文・イラスト/横峰沙弥香