共働き時代に合った私らしい生き方・働き方を模索するCHANTO総研。

 

「ポテトチップス」「じゃがりこ」「フルグラ」などスナック菓子やシリアルで有名なカルビーが、2020年6月25日に「Calbee New Workstyle」をスタートさせることを発表しました。

 

きっかけは、コロナ禍で人事部門が社員に行ったアンケート。オフィス勤務者の在宅勤務を無期限で延長するこの制度では、業務上問題がないとされれば単身赴任の解除も可能です。働き方はどう変わったのでしょうか?自身もこの制度を利用して働き方が変わったという幕内さんにお聞きしました。

 

PROFILE 幕内理恵さん

カルビー株式会社コーポレートコミュニケーション本部広報部広報課所属。大手新聞社記者を経て、2005年8月カルビー入社。社内報制作、イントラネット運営業務や統合報告書、会社案内制作を経て、社外広報等、多岐にわたるコーポレートコミュニケーションに携わる。小学生の男児2人(小1、小4)の子育てのため時短勤務をしていたが、「Calbee New Workstyle」でフルフレックスや原則テレワークが導入されたこともあり、20年7月からフルタイム勤務。

テレワークの推進で単身赴任が解除!?

──カルビーは働き方改革に早くから取り組まれてきた企業の一つですよね。テレワーク導入までの流れについて、簡単に

教えていただけますか?

 

幕内さん:

そうですね、オンライン対応やテレワーク関連制度の導入は早い方だと思います。1991年からフレックス制に取り組み、今から約20年前にはオンラインでの経費申請や社内稟議決裁も行っていました。

 

2010年に現在の東京駅近くの本社ビルに移転したことをきっかけに、固定座席を廃止してフリーアドレス制も導入しました。14年の在宅勤務制度では週2回まで・自宅のみが対象でしたが、17年から現在で言うテレワークに当たる「モバイルワーク制度」をスタート。前身の在宅勤務制度の回数や場所の制限を撤廃し、各省庁や東京都などが展開する「テレワーク・デイズ」に賛同するなど取り組みを進めました。

 

19年にはOffice365を導入し、Teamsでのミーティングや資料共有を行うようになりました。

 

──そして今回のコロナ禍を踏まえて、単身赴任の解除やモバイルワーク無期限延長、通勤定期券代の支給停止などを決定したニューノーマルの働き方「Calbee New Workstyle」を発表されました。大企業がこうした素早い行動を取ったことで、とても驚いたのですが…。

 

幕内さん:

中国で影響が出始めた20年の1月からコロナ対策本部を設けて情報収集をしていたので、今回のコロナ禍でも3月中旬には在宅勤務活用を推奨し、3月下旬から出社は上司の許可制としていました。4~6月はオフィス勤務者のほぼ全員がテレワーク勤務体制でしたね。

 

2020年4月のオフィスの様子

 

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