SNSに投稿された「息子がバケツをかぶり出してドキリとした話」というタイトルの漫画に共感の声が集まっています。

 

子どもの予想外の行動を描いたこの投稿には、公開直後から子育て中のママたちから「泣けました」「子どもはこちらが思っているより、ずっとナイーブなのかも」「感情的に怒ってしまうことがあるのでなくしたい」など共感のコメントが集まり、1.3万いいねされています。

漫画「息子がバケツをかぶり出してドキリとした話」

作者は、息子さんと娘さんを育てているつまさきさん。今回は話題になった漫画を特別に掲載させていただきました。

漫画のエピソードは、息子さんが3歳、娘さんが9か月になりたて

の頃。つまさきさんは、娘さんにちょっかいを出して泣かせる息子さんに手を焼いていたと言います。

 

「娘が生まれて4か月ごろから息子の赤ちゃん返りが始まり、息子の場合は母親である私に当たるのではなく娘に当たることが多く悩んでいました。娘を可愛がっている様子もあったのできっと息子自身も内心葛藤しているのだなと思い、あまり強く言いすぎてはいけないと自分に言い聞かせていました」

 

最初の頃はつまさきさんも息子さんに優しく諭していましたが、それでも息子さんの娘さんへのいじわるは収まらず…。息子さんが抱える複雑な心情を理解しながらも、産後のイライラもあり、冷静に向き合えず感情的に叱ってしまうこともあったそうです。

 

そんな中で起きた漫画のできごと。娘さんを泣かせているところを見ると思わず怒ってしまいそうになり…。息子さんがバケツをかぶり「お母さん怒ってるから隠れてるの」と言ったとき、ハッとしたと言います。

 

「”ああ、またやってしまった”、”しまったな”と思いました。ショックというよりは何度改めようと思ってもついつい怒ることを繰り返す自分を反省しました。なので”ごめんね”という言葉が自然に出たのだと思います」

 

そんな反省の気持ちが息子さんにも届いたのか、バケツをとったとき、ハグされたときの息子さんの笑顔はとても印象的です。つまさきさんは日常の中でも、そして叱るときも子どもをハグするように心がけていると言います。

 

「やはり子どもは"抱っこ"と言って甘えてみたりスキンシップを求める場面が多いので、なるべく答えてあげたいという気持ちがあります。もちろん、生活の中ではそうもいかない状況も多いですが

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。注意するときにもハグをすることで子どもも満足そうにしますし、なにより私自身がいったん冷静になれます。ハグすると、いったん子どもの顔が視界から消えますよね。顔は見ず小さい体だけを感じると”ああまだこんなに小さいんだ”と気付き愛おしくなります」

 

親もひとりの人間ですし、怒っているときに感情をすぐに切り替えられない場合もありますよね。顔と顔を突き合わせるだけで解決しないとき、子どもを抱きしめるとお互いに穏やかな気持ちで素直に話ができるのかもしれません。