小説『君の膵臓をたべたい』(通称:キミスイ)を手がけた住野よるの同名小説を吉沢亮×杉咲花のW主演で映画化した『青くて痛くて脆い』。次期NHKの大河ドラマと連続テレビ小説の主演という注目の2人が共演する本作は、キラキラした青春ストーリーではなく、ダークでシリアスな復讐劇です。
映画『青くて痛くて脆い』
死んでしまった大切な仲間と二人の居場所を取り戻す!
とある大学の新入生・田端楓(吉沢亮)が出会ったのは、「世界は変えられる!」と理想論を訴え、周囲からちょっと煙たがられている秋好寿乃(杉咲花)。人付き合いが苦手で、他者を避けるようにして生きてきた楓は、秋好のペースに巻き込まれる形ではあるものの、徐々に心の距離を縮め、良き友人になります。そして、二人は自分たちの居場所として、秘密結社サークル「モアイ」を立ち上げ、ボランティアなどの社会生活をスタートさせ、世の中や人との交流の場を広げていきます。
と、ここまでの流れを見れば、キラキラとした青春ラブストーリーへの展開を予感しがちですが、物語は予想もしない方向へと進みます。「モアイ」の立ち上げから数年後、就職活動を終えた楓が口にしたのは「モアイをつぶす」。嘘と悪意にまみれながらの復讐劇がはじまります。