薬の「一包化」知っておきたい注意点

 

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このように薬の「一包化」はとても便利な一方、いくつか注意点もあります。

薬代にプラスして料金がかかる

薬の「一包化」では、一定の条件を満たすことで健康保険適用となりますが、多少とはいえ薬代にプラスして料金がかかります。 例えば、28日分の薬を一包化した場合… ●3割負担の人:380円程度


●1割負担の人:130円程度

 

薬局での待ち時間が増える

薬局で処方薬を一包化してもらう場合、通常時よりも薬の準備に時間がかかることが予想されます。 これは薬剤師が薬を1錠ずつ取り出して、服用のタイミングごとにまとめ、機械を使って袋包装する手間がかかるから。 薬の量や処方されている日数が多い場合は、さらに時間がかかることもあります。

 

すべての薬が一包化できるわけではない

すべての薬が、一包化できるわけではありません。光にあたると薬の安定性が落ちるものや、吸湿性が高い薬など薬の性質上、どうしても一包化ができない薬もあります。 一包化できるかどうかは、かかりつけの医師や薬剤師に相談をしてみましょう。

 

 

薬の服用をうっかりするほど忙しかったり、薬の種類が多くてわずらわしさを感じている人にはおすすめの「一包化」。 ご自身の生活スタイルを考えながら、メリットを感じるようであれば活用してみてはいかがでしょうか。

 

 

文:木村妃香里