処方された薬の種類がたくさんあったりすると、うっかり飲み忘れたり、飲むタイミングを間違えたり…といった経験はありませんか? そんな間違いを防ぐために有効なのが、薬局で「薬の一包化」をしてもらうこと。しかしすべての薬が一包化できるわけではなく、また一包化することで料金が生じることもあります。 意外と知られていない「薬の一包化」について、メリットや注意点を確認していきましょう。
薬の「一包化」とは
薬の「一包化」とは、複数の薬を、服用するタイミングごとに1つの袋にまとめること。1回分の薬を、1つの袋にまとめて入れてもらえるので、飲み間違える心配を減らせます。 ただし処方薬を一包化にするためには、医師が発行する処方箋に一包化の指示がなければできません。そのため希望する場合は、あらかじめ医師に相談するとスムーズでしょう。 もし医師に相談するのを忘れて薬局に来てしまった場合は、薬剤師から処方箋を発行した医師に問い合わせて、一包化ができるように調整することも可能です。相談してみてください。
薬の「一包化」は健康保険適用が可能
便利な薬の一包化とはいえ、なかには「薬代とは別に、自費で請求されるのでは…」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。 しかし薬の一包化は、基本的に健康保険の適用が可能です。薬代が急激に高額となることはないので、安心してください。ただし健康保険適用となるためには、次の条件を満たさなければなりません。 ●飲むタイミングの異なるお薬が2種類以上ある
●飲むタイミングの同じお薬が3種類以上ある 上記のうちいずれかの条件をクリアしていれば、健康保険適用となります。