通勤時間は人それぞれですが、あまりに遠い場所から通っていると人生を損した気分になることも。世の中の社会人にとって、どれくらいの通勤時間が許容範囲なのか、ネット上では様々な声が寄せられていました。

遠距離通勤はどれくらいが許容範囲?

とある女性会社員は、「片道1時間半くらいの職場に異動した。遠距離通勤に慣れるかどうか不安…」とお悩みを相談。これに他のネットユーザーからは、「自分は片道1時間でも辛かった」「往復で1日の3時間をロスしてると考えたら、やってられないよね…」と共感の声が寄せられていました。

 

1時間半という通勤時間は、一般的に許容範囲外なのでしょうか。働いている職場の環境によっても違うようで、「私の場合は残業が多い会社だから、1時間以内じゃないときついと思う」「始業時間が遅ければ1時間半でも大丈夫なんじゃない?」といった声も上がっています。

 

なかには「条件次第で1時間半でも全然平気!」という人も。同じ遠距離通勤であったとしても、路線によって混雑率や乗り換えの数などに差があるものです。

 

そのため「乗り換えなしで1本で行けるなら、2時間くらいでも通える」「自分も1時間半かけて通勤してるけど、座ってられるから苦じゃない」といった意見が。確かに長い通勤を快適に過ごせれば、その時間を睡眠に当てられたりとデメリットばかりではないのかもしれません。

通勤時間を有効活用!

そんな遠距離通勤を続けていると気になってくるのが、「時間を無駄にしているのでは…」といった焦り。例えば片道2時間だとすると、1日で4時間。週5日間勤務だとして、1週間に20時間も通勤に割いている計算になります。通勤中に何もしないでいると、ほぼ丸1日を無駄にしている計算。実際に「時間のロス」が苦痛になっている人は多く、思い思いの方法で通勤時間を有効活用しているようです。

 

例えば育児と仕事を両立している女性からは、「動画サイトで海外ドラマをたくさん見てる」との声が。家でも職場でも忙しい彼女は、「通勤時間が唯一、1人でいられる時間」と語っていました。

 

同じような人は意外と少なくないようで、「自分が郊外に住んでる理由がこれ。家にいると家事をやらなきゃいけないから、逆に通勤時間がなくなると困る」「最近はスマホがあればいろいろなエンタメを楽しめるし、通勤時間が趣味の時間になってるかも」などと共感されています。

 

また何かと忙しい現代では、「何もしない時間」も貴重と考える人も。「家にいても職場にいても結局なんらかの行動をしちゃうから、通勤時間はひたすら瞑想してる」「通勤中は不思議と『何もしない』ことがストレスにならないし、自分にとっては憩いの時間」といった声が上がっていました。

通勤電車の過ごし方ランキング!

実際に世のビジネスパーソンは、通勤時間をどのように活用しているのでしょうか。

 

以前おこなわれた「通勤電車の過ごし方に関する実態調査」(株式会社オンラインスクール調べ)では、「あなたは通勤電車内での時間を有効に使えていると思いますか?」という質問が。これに対して、34.4%の回答者が“時間を有効に使えている”と答えていました。一方で時間を有効に使えていないビジネスパーソンは29.4%。残りの回答は「どちらでもない」なので、 時間を有効に使えている人の方が多いということになりますね。

 

そして「どのようなことに時間を使っているのか」という設問では、“立席時”に一番多かったのが「ニュースサイトの閲覧」。2位は「特に何もしない」が続き、3位は「音楽やラジオを聴く」となっています。一方で“着席時”は、1位「仮眠、休憩」、2位「ニュースサイトの閲覧」、3位「読書(紙の書籍)」といったランキングに。

 

今後はさらにリモートワークや働き方改革が進むことが予想されており、都市型の暮らしも見直されるかもしれません。遠距離通勤も、「どのように過ごすか」を考えれば、有効に時間を活用できるのでは。

 

文/長谷部ひとみ

参照/株式会社オンラインスクール「通勤電車の過ごし方に関する実態調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000037703.html