睡眠の質を上げて、幹細胞を活性化する

 

40歳以上の女性でとくに必要なのが、睡眠習慣を見直し、質のよい睡眠をとることだといいます。ただでさえ女性ホルモンが減少し始め、自律神経のバランスが乱れがちなこの年代。 さらに子育てや仕事に追われ、十分な睡眠がとれていないという女性が多いのではないでしょうか。睡眠の質が低下すれば、自律神経のバランスはますます乱れ、幹細胞も老化していきます。 全身組織の細胞と同じく、幹細胞も、眠っているあいだに活性化します。つまり質のよい睡眠をとれば、幹細胞による全身の細胞の修復も期待できるのです。

 

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睡眠の質がよくなると、自律神経にかかわる脳内の神経伝達物質や、ホルモンの分泌も正常化します。 たとえば、心身を穏やかで満たされた状態にする「セロトニン」。うつ病では不足することが知られていますが、深い睡眠で自律神経を整えると、十分な分泌量が確保されます。 セロトニンは、睡眠中に分泌される「メラトニン」の原料でもあります。メラトニンが十分に分泌されれば、睡眠‐覚醒リズムが保たれるうえ、骨などの老化予防にもつながります。