大人になっても人からほめられるのは、メイクのかわいさよりも〝肌〟。透明感のある肌を保てれば、抜け感のあるいまっぽいメイクもぐんと映えます。 そのための秘訣を、ヘアメイクアップアーティストの赤松絵利さんに教えていただきました。

 

《取材協力》赤松絵利さん ヘアメイクアップアーティスト。ヘアサロン「ESPER」オーナー。〝自分らしいかわいい顔、自分らしい美人顔〟を追求し、蒼井優、綾瀬はるかほか、多くの女優やモデルなどのヘアメイクを手がける。テレビ、舞台、雑誌、広告など多方面で活躍。著書に『世界一シンプルなナチュラルメイクの教科書 自分に一番似合うメイク&ヘアがひと目でわかる』(講談社)がある。

 

厚塗りせずにすむ、透明感のある美肌をつくる

 

「〝疲れがたまって、顔がくすんでいるときはどうすれば?〟というレスキュー法をよく聞かれるんですが…何かをごまかそうとすると、メイクは自然と厚くなり、清潔感も透明感も損なわれます。 どうしても気になるときには、赤の口紅や黒のアイライナーなどで顔に色をのせるしかありませんが、色の力を借りるにも、限界はありますよね。 毎日1分ずつでもコツコツとケアして、ベースの状態をよくしていくしかないと思います」

(赤松さん)

 

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 毎日のケアでもっともおすすめなのは、リンパマッサージだそう。 皮膚を構成する細胞からは、つねに乳酸などの老廃物や、二酸化炭素が排出されています。細胞の活動の結果として生まれた代謝物です。これらは皮膚組織のなかやその下を走る「リンパ管」「毛細血管」で回収され、最後は静脈に流れ込みます。 この流れをよくし、老廃物をためないようにするのが、リンパマッサージの役割。リンパの流れをよくしておけば、皮膚の細胞にはつねに新たな栄養素や酸素が運ばれ、肌のターンオーバーも促進されます。 角質ケアとあわせておこなえば、肌のゴワゴワもくすみも改善でき、血色のよい本来の肌色に近づきます。