空気読めない〝なんちゃってリーダー〟(ゆうかさん/32歳/事務職)

 

iStock/kyonntra

 

息子が通う冒険教室は、親子での参加が必須で、わが家も毎回夫婦そろって参加していました。なかでもボーイスカウト出身の夫は、先生と一緒になってに子どもたちを指導しているのですが…それが、私からみても見事な空回り。 子どもたちは全然ついてきてないし、自己満足なリーダーシップをよく思わない保護者がいることは、なんとなく察していました。そんなある日、同じ教室のママから、こんな話を聞いたんです。 「にわかなボーイスカウト技術で自己満足に仕切っている人がいて、最近冒険教室が楽しくない」と、あるパパが言っていたそうなのです…うちの夫のことだな、とすぐにわかりました。そのママは実際には参加していないので、夫のことを知らなかったんです。 その噂を伝えると、夫はしょぼくれ気味。「ボーイスカウトではリーダーになれなかったので、張り切ってしまった」のだとか。その後、保護者のみなさんへ夫と私から謝罪しました。 いまでは〝なんちゃってリーダー〟なんて、あだ名にして笑い話にしてくれていますが、息子からするとちょっと恥ずかしいようです。夫を野放しにしていたことを、深く反省しました。

 

 

 

パパたちが他の保護者と関わる機会は、あまり多くないものです。周りから浮いているから「もう連れて行かない」ではなく、ここはひとつ〝パパ友づきあい初心者〟として、気づいたことはどしどし指導してあげてはいかがでしょう。子どものコミュニティや地域に参加することで、家族の時間もきっと充実しますよ!

 

文:たかおみきよ